内容説明
吉野源三郎の志を受け継ぎ、理想の職場をめざした人々の夢と葛藤。新人の女性コンサルがその軌跡を追う。
著者等紹介
中野慶[ナカノケイ]
本名大塚茂樹。1957年生まれ。早稲田大学第一文学部、立教大学大学院(修士中退)で日本現代史を専攻。岩波書店には夜間受付(嘱託)を経て1987年入社。校正部・辞典部を経て編集部で単行本、世界、岩波現代文庫(6年間編集長)等を担当した。労働組合では執行委員・地協委員等を経験。同社が提訴された沖縄戦裁判の担当者の一人。2014年早期退職して著述業。中野名では小説・児童文学を執筆。本名では評伝・ノンフィクションを執筆。主著に『原爆にも部落差別にも負けなかった人びと…広島・小さな町の戦後史』(かもがわ出版、第22回平和・協同ジャーナリスト基金賞奨励賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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- 評価
稲岡慶郎の本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
fwhd8325
58
書評を読んでかなり面白そうだなと思いましたが、ハードルが高いというか別次元の物語のようでした。岩波書店=インテリというやや偏見が心のどこかにあるようなのですが、そうしたものが邪魔になっているのかもしれません。この作品はあくまでもフィクションとうたっていますが、限りなくノンフィクションに近いのでしょう。ついて行けない話題を追いかけることはとても疲れます。2022/05/14
サトシ@朝練ファイト
26
岩波書店の裏面史の一部とでも言おうか。労使関係、組合執行部、賃金体系を通し社内の体質をつまびらかにしてくれますが、この切り口は意外にも新鮮に感じました。80年代までは出版業界とパチンコ業界の売り上げが同じくらいだったんですね。2022/03/28
ふう
18
ちょうど半分で断念。博学才穎すぎる社員へのインタビューで、どこに地雷が埋まっているかわからず右往左往しながら社の文化や組合活動に迫る。小説と銘打ちながらかなり際どい感じは伝わるのだが、何せ当方の知識不足が過ぎる。巻末の注にあがった60冊を見ても、これだけの本を読みこなして縦横無尽に語るのは無理。読み進むにつれて隔靴掻痒度急上昇。よって断念↓2022/05/21
ムーミンママ
6
帯にある『リアルすぎるユーモア小説です。』という言葉に引かれて手に取った。。ものの汗 こんな風に本や資料を読む事がない私には?が頭に並ぶ苦笑 読みきったものの理解は出来ていない。2022/07/07
chuji
3
久喜市立中央図書館の本。2021年12月初版。オチャラケ本かと思ったら、【著者は岩波書店には夜間受付(嘱託)を経て1987年入社。校正部・辞書部を経て編集部で単行本、世界、岩波現代文庫(6年間編集長)等を経験した。労働組合では執行委員・地協委員等を経験。】した人でした。岩波書店の2015年を舞台にしたフィクションとのことです。2022/01/23