内容説明
“私たちは、いまや分かれ道にいる。”『沈黙の春』で環境危機を訴えた言葉は、コロナ・パンデミックのいま、輝きを増す。しなやかで強い「生命の思想」に耳を傾ける。
目次
1章 若き日のカーソン―時代と生涯1
2章 カーソンの活躍―時代と生涯2
3章 『沈黙の春』が訴えたこと
4章 『センス・オブ・ワンダー』に託した思い
5章 文学者としての魅力
6章 科学者のまなざし
7章 未来のためにできること
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
trazom
108
学生時代に「沈黙の春」を読んだだけで、海の三部作も「センス・オブ・ワンダー」も未読の私には、カーソン女史の全体像を知る有難い一冊だった。彼女の生涯を知ると、大学時代に英文学から生物学に専攻を転向し(「20歳の決断」)、作家の夢を持った科学者になった懐の深さが、傲慢で不遜な人間中心主義・人間優越主義への懐疑を生み、人間と自然との相互の関係に目を向けさせたのだと感じる。核と化学物質を「恐るべき二つの力」と批判した女史。今、その二つの脅威を背景に侵略を企てる国がある。「沈黙の春」の出版から60年目の春である。2022/04/12
こつ
11
「沈黙の春」は数ページで挫折しましたが、これならいけるかもと読みました。文学の才能を早くに開花しながらも科学への道に進んだカーソン。そして大好きな科学を生かしつつ作家へ。理系と文系の才能両方あるなんてすごいです。強い反発を予期しながらも、凛として環境破壊への問題提起をしたのもすごいです。彼女が現代の現状を知ったらどう思うのか、気になるところです。2021/10/02
あろま
6
図書館の本。レイチェルカーソンさんの考え方が分かりやすく書かれているので読みやすい。沈黙の春の解説と、レイチェルカーソンさんの考えを踏まえてSDGsについて書かれていたことも推せる。2022/01/31
fumikaze
5
他の本も読んでみたい。2024/01/21
takao
2
ふむ2023/01/11