内容説明
コーラン、イスラームと女性、ハラル食品、イスラーム金融―中学地理で習う基礎から、現代のイスラームまで図版とともにより深く、わかりやすく解説。中学生以上漢字ルビ付き。
目次
第1部 イスラームの教え(イスラームとムハンマド;コーランを知ろう ほか)
第2部 イスラームのくらし(イスラームの生活;さまざまな子どもたちのくらし)
第3部 イスラームと世界(イスラームの広がり;イスラームと他者 ほか)
第4部 イスラームのいま(元気を取りもどしたイスラーム;女性が切り開くイスラームの未来 ほか)
著者等紹介
長沢栄治[ナガサワエイジ]
東京大学名誉教授。東京大学経済学部卒業、アジア経済研究所を経て、東京大学東洋文化研究所教授(2019年退職)。専門は、中東地域研究・近代エジプト社会経済史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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まる子
22
現在は世界でキリスト教を信仰する人が一番多い。今世紀中にはイスラーム教が信徒の数で最大の宗教になるそう。でも日本ではあまり知られていないイスラーム。ムスリムやその中でも宗派があること、コーラン(解釈はそれぞれでいいの?)、宗教からのテロや難民など、中学生からわかりやすく書かれている。ハラール食品は『雨にシュクラン』でも出てきてたな。日本で信徒の多い仏教も精進料理があるので「本来は4つ足動物の肉はすべてタブー。」だそう。キリスト教はユダヤ教ではないので肉は食べます(笑)2023/05/10
Ayakankoku
16
非常にわかりやすく説明されていた。イスラムを信仰している世界各国の子どもたちの生活を知れたのも良かった。2021/12/06
紅花
13
メディアが伝えるイスラム社会は石油王、過激派組織が多い。この本の中には、普通に暮らす様々なムスリムの生活や考えが紹介されている。老若男女しっかりとした意志や価値観を持ち生活している。ヴェールをかぶる事も、女性たちが自らの意志、価値観で、楽しんでつけている。イスラムは基本は助け合いの精神があり、その上にあるラマダンだったり一夫多妻制がある。まだまだ、女性が虐げられている部分もあるんだろうけど、女性も頑張っている社会もある。本当に目から鱗ばかりだった。機会があればモスクを一度訪ねてみたい。2022/09/30
くぅたん
13
教科書で習うようなイスラム教の基本だけでなく、世界中にいる今を生きるリアルなムスリムの生活がわかる。信仰心の強さも、コーランの解釈も、それぞれ。それならば、仏教だって、そうだよな、と思う。パレスチナ問題やそれ以前の戦争も含め、イスラム教サイドから見るとこう、という事はわかる。キリスト教やアメリカ、ヨーロッパが原因、という部分は、世界史や中東情勢をきちんと学んでいないので、なんとも言えない。が、かつては異教とも仲良く暮らしていた、という。みんな、平和な暮らしを望んでいるはずなのに。2021/08/19
ハッカ飴
10
やっと最低限のことがわかりました。やっとニュースの入り口くらいのところに立てた感じです。イスラエルの国の成り立ちも、パレスチナ問題のほんの糸口だけれどつかめました。2021/05/19