内容説明
いま、日本の子ども・若者が直面している課題に対応できる仕組み・構造の不在という現実を、包括的な“第三の領域”、支援する専門職、それらを支える学問領域、そして、支援における権利性の欠損として捉え、ここからどのような社会を再構築していくのか、実践者たちとともに新たな枠組みを構想する。
目次
子ども・若者支援における概念整理―支援、ケアとの関連において
第1部 “第三の領域”概念と欠損の背景(「第三の領域」と「社会教育的支援」概念―ドイツにおける議論を中心に;子ども・若者期を支援する包括的な「第三の領域」の欠損の背景;子ども・若者支援の歴史的理解―「学問」領域の欠損)
第2部 子ども・若者支援の基礎概念―居場所、自尊感情、対話、自立(自立について―自立の五側面;居場所、アニマシオン、自尊感情;対話の意義と役割)
第3部 子ども・若者支援の専門性(子ども・若者支援領域の言語化をめざして―専門性の欠損への対抗;子ども・若者支援に従事する者の専門性試論;補論social(社会的)な視点から見た子ども・若者支援)
著者等紹介
生田周二[イクタシュウジ]
1955年、奈良県生まれ。奈良教育大学名誉教授:同特任教授、放送大学客員教授(奈良学習センター所属)、子ども・若者支援専門職養成研究所代表。専門、社会教育、人権教育(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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