出版社内容情報
メキシコの風土に根ざした詩情豊かな写真により20世紀最大の写真家のひとりと目されるアルバレス・ブラボ.本書は,その作品世界を,未発表作品を含む370余点の写真で紹介する決定版写真集です.人々の暮らしや静物,ヌード,ポートレイトなど,写真に込められた生と死に対す
内容説明
都市や田舎の暮らし、静物、ヌード、宗教あるいは世俗生活、ポートレイトなど、メキシコの風土に根ざした詩情豊かな作品世界を、初期から最晩年まで、未発表作品を含む370余点の写真で紹介。
目次
序(コレット・アルバレス・ウルバフテル)
光の魔術師(ジョン・バンヴィル)
大地の意味(ジャン=クロード・ルマニー)
肉体と精神(カルロス・フエンテス)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まさむ♪ね
50
《パパンドラの青年》はおしゃれにきめて彼女と待ち合わせ。華奢な欄干にもたれかかかり頬杖ついて何やら《夢想》する悩ましげな少女。今日のお昼は何かしら。《正午15分前》お使いの帰り道お手製トロッコで街を激走する姉妹。我先にと《障害物》を乗り越えようとする木馬たち。老婆ひとり壁に描かれた矢印の《標識》が指し示す方へ。白黒模様が印象的な壁に開いた穴を熱心にのぞきこむ背中の帽子も素敵な《舞踏家たちの娘》。高い壁のあちらには洗いたての真っ白な洗濯物、こちらでは今にもすれ違わんとする若い男女が《世間は何と狭いことか》。2016/10/19
慶多楼
1
絵筆をとるフリーダ、食堂に並ぶ男どもの後ろ姿、物思う乙女、パパントラの青年、壁。2015/03/23