内容説明
ちがうことが怖いあなたへ、どこか遠くへいきたいあなたへ。異なるものと出会う勇気がわいてくる越境のススメ。教育開発援助の仕事で、いくたびも国境を越えながら、よそ者と身内、性差、階級、敵味方、援助する側とされる側など、さまざまな「境界線」に直面した筆者が送るドキドキの体験談―。
目次
第1章 ケニア
第2章 フィリピン
第3章 カンボジア
第4章 ルワンダ
第5章 障害
終章 越境していくあなたへ
著者等紹介
村山哲也[ムラヤマテツヤ]
1964年東京生まれ。東京都立西高等学校野球部、東京農工大学農学部卒業。名古屋大学大学院国際開発研究科博士課程前期修了。海外青年協力隊を経て教育開発援助の仕事に携わる。50歳のときにルワンダでの勤務中に交通事故に遭い、車イス生活に。カンボジア在住(ときどき日本)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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はとむぎ
6
海外で支援活動している最中に事故で半身不随になった著者。フィリピン、ルワンダ、カンボジアなどの活動で感じたことや障害者になって感じたことを記した本。清潔な水を汲みに行かないといけない理由や国際援助の複雑さなどこれまで知らなかった事がたくさん書かれていた。誰の助けも受けずに育った人はいない。助け合うのが当たり前という価値観が印象的だった。役に立つかどうかで判断しがちだけど、もっと肩の力を抜いていきたい。
yoshi
6
図書館でふと目に留まって借りてみたのですが、めちゃくちゃ心に響く本でした。途上国支援という国際協力の現場で四半世紀を過ごされ、数ある赴任先のひとつのルワンダでの自動車事故により下半身麻痺の障害を負う(得る)ことになった著者の自叙伝であり、様々な意味での『境界』を超える人への応援歌のような本。何よりも各赴任国でのエピソードや障害の章を含む全編通じて感じることは、紀行文学として読めるほど「強い信念を持って現場で行動しながら思考し続けてきた人だけが持ちうる伝えるべき言葉を獲得されていらっしゃるなぁ」と言うこと。2021/03/28
獅子吉
1
誰の周りにも境界線はある。誰でも無意識のうちに境界線を作っている。それを超えてみる勇気が持てれば… 作者のひょうひょうとした生き方に、敬意を表したい。2023/02/19
takao
1
ふむ2021/08/22