内容説明
プロレタリア文学者・小林多喜二の『蟹工船』『不在地主』を読み直す。階級的対立を主題とした内容面と共に文学的表現でも最先端の試みが伺える。
目次
『蟹工船』(映画的手法を取り入れた多喜二の筆力;今の時代に生きる作品として読み継がれる魅力)
『不在地主』(前駆作『防雪林』から『不在地主』への進化とは;集団を記号化して資本主義社会の本質を描く前衛的な試み)
著者等紹介
島村輝[シマムラテル]
フェリス女学院大学教授。専門は、日本近代文学、プロレタリア文学。「逗子・葉山九条の会」事務局長、日本社会文学会代表理事などを歴任。「蟹工船」エッセーコンテスト選考委員長を務めるなど、小林多喜二研究で知られる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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青雲空
3
どうやら見ていなかったようだが、小林多喜二が戦艦ポチョムキンを見ていたという仮説を信じたくなるほど、蟹工船はポチョムキンに似ている。そして嫌になる程,現代的な作品で、労働組合の必要性を訴えてくる。2021/03/14
こさと
0
地元図書館の本。2021/03/28
しろねこ
0
「蟹工船」そう映画!それ!これ絶対実写化したいやつだもんな…(※してる) 「不在地主」しまった防雪林の話が多いぞwそっち読んでないぞ…まあ本文ちょいちょい載せてくれてるから…こっちのがキャラ立ちしてて小説として面白そうみたいなのはわかるwそのラストは正直めっちゃ好きwでもそれは志賀直哉曰くの主人持ちのあれではあかんよなあwwwどこ向きに書いてるかっていうのは成程。2024/07/18