内容説明
明治を代表する女性作家・樋口一葉、芸術家小説のさきがけ・幸田露伴、転換期の時代にほんろうされる女性と男性の葛藤と自立を描き出す。
目次
樋口一葉『にごりえ』(日清戦争期の東京に翻弄される女と男;「産む性」と「産まない性」に差別化された女性たち)
幸田露伴『五重塔』(芸術家小説としての『五重塔』;幸田露伴が近代日本に手渡そうとした江戸の精神)
著者等紹介
小森陽一[コモリヨウイチ]
1953年、東京生まれ。東京大学名誉教授、専攻は日本近代文学、夏目漱石研究者。「九条の会」事務局長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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