内容説明
明治を代表する女性作家・樋口一葉、芸術家小説のさきがけ・幸田露伴、転換期の時代にほんろうされる女性と男性の葛藤と自立を描き出す。
目次
樋口一葉『にごりえ』(日清戦争期の東京に翻弄される女と男;「産む性」と「産まない性」に差別化された女性たち)
幸田露伴『五重塔』(芸術家小説としての『五重塔』;幸田露伴が近代日本に手渡そうとした江戸の精神)
著者等紹介
小森陽一[コモリヨウイチ]
1953年、東京生まれ。東京大学名誉教授、専攻は日本近代文学、夏目漱石研究者。「九条の会」事務局長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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きょうみ
2
原作は、あまりにも当時の文体で書かれていて、私には読み進めるのが難しく感じられました。 そんな中で出会ったこの解説本は、時代背景や人々の暮らし、激動の中で翻弄される姿を丁寧に紐解いてくれて、とてもありがたい一冊でした。 当時の空気感を具体的に想像するのは簡単ではありませんが、登場人物たちの「感情」には、今を生きる私たちにも通じるものがあり、心に残ります。 薄い本ながら、読み終えたあとにじんわりと余韻が残る、そんな一冊でした。 2025/08/01
こさと
0
地元図書館の本。2021/03/27
石
0
樋口一葉は、文章の切れ目が解らなくて読みにくい。それと比較するからか、短く切って詳しい解説が入るからか、幸田露伴はリズミカルで、分かりやすく、物語としても面白かった。ほかの本も読んでみようと思う。2023/02/14
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