内容説明
保育も子育ても思うようにいかないことだらけ。それでも子どものために日々がんばっているあなたへ。保育に悩んだり疲れたりしたとき、この本のなかできっと、あなたの気持ちにやさしく響く、子どもやおとなたちの姿に出会えるでしょう。
目次
ごめんねって言って
「いいよ」が、ほんとうの「いいよ」になるには
ある中学生へのエール
やっとつかんだ心地よい眠り
打たれ弱い?
保育士にならない決意
黄色いセーター
著者等紹介
清水玲子[シミズレイコ]
1947年埼玉県生まれ。元東洋大学ライフデザイン学部教授。乳児保育、保育原理などを担当。保育実践研究会代表・さんこうほれんメンバー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Takao
3
2020年4月8日発行(初版)。「福祉のひろば」連載の「育つ風景」から49編を収録。清水玲子先生には最近、遠方より勤務先保育園に通って保育の様子を見、園内研修でも講演していただいた。本書は、各地の保育の勉強会などで語られた保育士の悩みや気づき、子どもたちの姿が、先生の優しい眼差しで紹介されている。目の前の子どもたちの姿からその胸の内を探ることはそう簡単ではない。経験や人権感覚のようなものが必要だ。でも学校を卒業したばかりの新人保育士の子どもに寄り添う姿などもあり、ホッとする。川内松男さんの写真も素敵だ。2022/12/25
ロク
0
保育士が子供と接するときに感じる葛藤や気をつけていることなどを実例を交えて取り上げた本。 十人十色の子供達への対応に正解がある訳ではなく、他の保育士との指導方針の違いに戸惑う保育士の姿が印象深かった。ある対応が「今の」その子に取っては有難くても、「将来の」その子に取っては望ましくないかもしれない。そんな事考えると、どう子供に接すれば良いのか悩む悩む…。 後半では、保育士の勤務環境についても取り上げている。言葉の通じない宇宙人のような子供達との接客業は、本当に大変だと思うので、待遇改善されて欲しい…。2020/07/24