内容説明
“物言う禅僧”と言われる臨済宗の高僧と多彩な興味と思索が尽きない科学者の対話。人生観・価値観に関する深い洞察、各所にちりばめられた珠玉の名言。
目次
第1章 禅僧になったのは―叩かれて悟った臨済禅の教え
第2章 老いをどう生きるか―空っぽになることこそ自由の秘訣
第3章 福島原発事故をめぐって―命を大切にする「不殺生戒」
第4章 先の戦争と日朝外交―話し合いにしか解決の道はない
第5章 今時の日本の社会と文化―孤独をなくす人と人のつながりを
第6章 科学と宗教の持分―人の人生観と価値観をめぐって
第7章 平和と日本国憲法について―声を上げるべき時代になった
対談を終えて
著者等紹介
有馬〓底[アリマライテイ]
現代日本の仏教界を代表する禅僧。臨済宗相国寺派管長、金閣寺・銀閣寺住職。京都仏教会理事長、「宗教者九条の和」呼びかけ人。久留米藩藩主有馬家(赤松氏)の子孫
安斎育郎[アンザイイクロウ]
立命館大学名誉教授、立命館大学国際平和ミュージアム終身名誉館長。東京大学工学部卒業、工学博士。専門は、放射線防護学、平和学。「九条科学者の会」呼びかけ人。日本科学者会議代表幹事などを歴任、久保医療文化賞、日本平和学会平和賞などを受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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K
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(2020,160.4)福島第一の事故後、放射線について正しい見解を発信してきた「生粋の反原発」安斎先生(煽ラーである京大小出・中部大武田とは違う)。1972年日本学術会議席上で原発政策を批判後、ムラ八分されてきたと知る。安斎先生の言うように、アメリカ従属の歴史やエネルギー全体のことを考えれば、反原発運動家がいかに軽薄な物言いをするかがわかる。原発を動かすなというのなら、例えば小麦粉を使った食べ物を食べないで済む?スマホ使わないでやれる?とかね。翻って有馬さんはちょっとね。偏りすぎ。坊さんにしては特にね。2021/11/06
Go Extreme
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小僧の修行:一掃除、二信心→体験会得・当たり前に続ける なぐられても自分の人格は傷つかず 『臨済禄を読む』 自由=自らに由る 生きている間は死なない 心を空っぽにする 生きている限り生涯現役 1日1日丁寧に生きる 禅:とらわれ・執着を何より嫌う 煩悩≒束縛からの不自由さ 精神の束縛から解放 地球を大事にする<地球に大事にされている 伊藤若冲:ものの形<ものの本質 すべてが成仏の姿 知ることができないことを思い悩む=妄想以外の何物でもなし 禅と科学:常識にこだわると、新しいものは何も生まれず 2020/03/29