内容説明
弁護士となって50年。薬害スモン・水俣病・薬害ヤコブ病などの裁判に社会派弁護士として精力的に取り組む。またそのかたわら、専修念佛塾に通うなかで自身が傾倒する「法然」の宗教思想を読み解く。
目次
1部 仏教 法然の仏教思想に学ぶ(「一枚起請文」のことなど;「一紙小消息」を読む;「四誓偈」を読む―「普済諸貧苦」の悲願;「一枚起請文」再論―加藤周一『日本文学史序説』を読む;法蔵菩薩の第一願によせて―福島原発事故と薬害イレッサに思う;非戦の思想を受けつぐ人々―反戦僧侶・竹中彰元のことなど)
2部 歴史『大森町郷土史』を読む(「宝暦の板井田事件」―近世農民の抵抗の歴史に学ぶ;飢饉と「飯米供養塔」―『大森町郷土史』を読む;「飯米供養塔」について(再論)―文化の多様性を考える
飢饉と人身売買―『大森町郷土史』を読む(補遺))
3部 日本の近現代の歴史をふりかえる(「樺戸集治監」のことなど―吉村昭『赤い人』を読んで;「花岡事件」のこと―水上勉『釈迦内柩唄』を読んで;村田喜代子『ゆうじょこう』を読む;後藤正治『清洌 詩人茨木のり子の肖像』を読む;奥田英朗『オリンピックの身代金』を読む;乙川優三郎『脊梁山脈』を読む―日本社会のあり様を問いかける;梨木香歩『海うそ』を読む―廃仏毀釈のもたらしたもの)
4部 鼎談「あれもこれもいい」でいいのか?―多様性を尊重し、不正義を批判する力となる仏教
5部 「父さん」への詫び状
著者等紹介
中島晃[ナカジマアキラ]
1943年生まれ。1967年東北大学法学部卒業。1969年弁護士登録。1984年に市民共同法律事務所を開設。薬害ヤコブ病大津訴訟弁護団、薬害イレッサ西日本弁護団、石原産業フェロシルト事件弁護団などの団長をつとめる。全国公害弁護団連絡会議代表、京都・まちづくり市民会議事務局代表、薬害対策弁護士連絡会代表などを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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