内容説明
子どもたちの「第二の家」とも呼ばれる学童保育の中に、もう一度、「子どもが子どもである時間」を取り戻し、子どもたちの豊かな発達を保障していくための学童保育実践のあり方を、具体的な実践報告を踏まえて提起。「よりどりちどり館」と「泉台なかよしクラブ」の二つの学童保育の実践を多く取り上げている。
目次
第1章 子どもたちが自由で、ありのままの自分でいられる場を
第2章 子どもが主人公の生活づくり(学童のきまりは自分たちで決める;子どもたちが主人公の行事を創造する)
第3章 少年・少女期のゆたかな遊びの世界をひらく(基地づくりのとりくみ;「ごみ」を使った遊び;魔法のおばさんごっこ)
第4章 異年齢集団のゆたかな育ちあい・学びあい―「憧れの最近接領域」を創造する(伝承遊びの実践;異年齢集団でダンスにとりくむ;異年齢集団のなかで育ちあい学びあう)
第5章 子ども時代の危機と学童保育―「子どもの権利条約」の出番
著者等紹介
楠凡之[クスノキヒロユキ]
1960年、大阪生まれ。1988年、京都大学教育学研究科博士課程単位取得修了。現在、北九州市立大学教授、日本学童保育学会理事、学童保育協会理事長。専門は臨床教育学
岡花祈一郎[オカハナキイチロウ]
1981年、兵庫県生まれ。2008年、広島大学大学院教育学研究科博士課程を中途退学。広島大学大学院教育学研究科附属幼年教育研究施設助手を経て、2011年4月より福岡女学院大学人間関係学部講師。専門は幼児教育学、保育学。研究テーマにヴィゴツキーの発達論に関する研究、保幼小連携カリキュラムに関する研究など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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