内容説明
現代資本主義は『資本論』の前提から外れるものとなっているが、同時に『資本論』の視点抜きには分析できない。経済学者としての半世紀にわたる探究の到達点を、それを導いた膨大な研究ノートとともに提示する。
目次
講演録 21世紀の世界的経済危機を考える(IMF体制崩壊後の米国貿易収支赤字の累積的拡大;国際金融資本の史上最大の金融バブル崩壊から始まった史上最大の経済危機;今日の世界経済危機の全体像;90年代~21世紀の世界資本主義の構造的大変化として注目されること―「国家の形態でのブルジョア社会の総括」(マルクス)形態がくずれはじめた
90年代~21世紀の世界資本主義の構造的大変化を『資本論』の視点から見ると、資本主義的生産様式の終末期的現象がかつてなく大きく
現代帝国主義も終末期的になってきたようだが、中東、アフリカではまだ先が見えない
終わりに―われわれにとっての課題)
研究ノート―2015.3.31~2016.4.19(『資本論』、草稿集;方法論―アリストテレス、ヘーゲル、レーニン;世界資本主義経済の構造的変化;中東・アフリカ問題)
著者等紹介
工藤晃[クドウアキラ]
1926年生まれ。東京大学理学部地質学科卒業。元衆議院議員。主な著書『現代帝国主義研究』(1998年、新日本出版社)第24回野呂栄太郎賞受賞
宮川彰[ミヤカワアキラ]
1948年生まれ。東京大学大学院経済学研究科博士課程修了。経済学博士。首都大学東京名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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