内容説明
ライオン=権力、檻=憲法で語るいま、一番わかりやすい憲法の入門書。
目次
基本編 憲法の全体像(ライオンを檻にいれよう;檻でなにを守る?;檻を壊されないために)
応用編 最近の憲法問題(立憲と非立憲)
著者等紹介
楾大樹[ハンドウタイキ]
弁護士。ひろしま市民法律事務所所長。1975年広島生まれ。中央大学法学部法律学科卒業。2002年司法試験合格。2004年弁護士登録(広島弁護士会)。2016年より、日弁連憲法問題対策委員会委員。「明日の自由を守る若手弁護士の会」所属(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おたま
39
憲法について中学生、高校生を対象に書かれた本。ライオン(=権力者)、檻(=憲法)の比喩で、立憲主義に基づいた憲法の解説をしている。大変分かりやすく書かれている。とはいうものの、憲法全体の基本的な考えを十分に理解するためにどうしても内容的に難しいことも扱い、かつ最近話題になっていること(例えば「集団的自衛権」や「緊急事態条項」等)にも触れているため、いくつか「理解できた!」と胸をはれないこともある。「いま、いちばん分かりやすい憲法の入門書」と帯にあるように、ここを「入門」としてさらに深く学んでいきたい。 2021/08/19
ムーミン
34
前半はなるほどと思いながら読みましたが、後半は強引さを感じてしまいました。著作の意図は後半部の主張のためでしょうか。とすると、怖さを感じてしまいます。今の世の中、これからの国のあり方について考えたとき、憲法について国民全体で議論しようとする場合、どうしたらよいのか、當いう方法があるのかをわかりやすく教えて欲しいです。どうもそういうことを考えること自体が悪であり、憲法については考えてはいけないと言われているような気がしてしまいましたが、読解力不足でしょうか。2022/05/07
ココロココ
29
「ライオン=国家権力」、「檻=憲法」というたとえ話を使って、イラスト付きで憲法をやさしく解説した本。学生時代の学び直しとしては良かった。特に、動物園の檻の話で、檻が壊れてライオンが飛び出した時に檻のありがたみが分かるというのに、納得。 確かに国民は憲法に保護されて、生活している。 普段意識することはないが、憲法は簡単には改正できないという第96条のおかげである。 学生時代には退屈でしかなかった憲法だが、少しは面白く勉強できそうだ。 砂川事件という判例もついていたので、ためになった。2017/10/15
スイ
20
とてもとてもわかりやすい! 子どものうちから憲法に親しめる。 更に良いのが、後半で実際に今問題になっていることについて切り込んでいること。 法的な問題と政治的な問題を切り分けていて、非常にわかりやすい。 もう少し大きくなったら子どもに手渡したいし、続刊もあるようなのでぜひ読みたい。2021/12/01
かおりん
19
憲法の入門書。ライオン=権力、檻=憲法記念日にたとえて書いてある。日本国憲法条文全体に目を通したのは学生の時以来。分かりやすく説明してあり、イラストと物語だけ読むのでもよい。憲法を『ライオンを入れる檻』に例えるのは以前からあったそう。2019/03/23