内容説明
立憲主義は西洋の借り物ではない―安倍内閣の立憲主義の否定を、日本の伝統の破壊という見地から捉え直した問題作。
目次
第1章 「民主主義」とは何か、「立憲主義」とは何か(「立憲主義」と「民主主義」の相違;「民主主義」誕生のきっかけ ほか)
第2章 「立憲主義」の形成(再び「道理」について;関東御成敗式目・建武式目・武家諸法度 ほか)
第3章 大日本帝国憲法の構造(ペリー来航のこと;日本「立憲主義」の構造 ほか)
第4章 美濃部達吉憲法学への跳躍―そして「世界最終戦」へ(美濃部憲法学とは;国家それ自体の意思の表し方―主権の自己制限論 ほか)
第5章 日本国憲法の制定(「世界最終戦」の終結;日本国憲法の受容と美濃部達吉の関わり ほか)
著者等紹介
小路田泰直[コジタヤスナオ]
1954年、兵庫県生まれ。1984年、京都大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。現在、奈良女子大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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小鈴
9
正直言って誤字脱字も多いし、安倍批判の情熱が強すぎるし、アクロバティックな展開をしているのでオススメはしないけれど、先に読んだ大澤真幸とかぶるところもあり着眼点だけは凄く良かった。イギリスで1215年以来マグナカルタ制定されたように、日本にも1232年に御成敗式目制定されて以来800年の立憲主義の伝統があるんだ!と主張。二章で「立憲主義」形成過程を紐解いていく。御成敗式目・建武式目・武家諸法度による道理に基づく法の成立。徂徠学➡宣長学➡篤胤学を経て水戸学と万世一系の成立。国民の合意があっての万世一系!2017/04/18
zero
1
○2016/07/16