内容説明
そもそも「貧困」とは?「貧困の連鎖」って、なに?「6人に1人」ってどういうこと?子どもの貧困問題の基本的な考え方や知識・データをわかりやすくまとめて、対策の新しいステージに。
目次
1 そもそも「貧困」とは?
2 私たちの社会は、どんな社会?
3 なぜ、このような貧困があるのでしょうか?
4 貧困が引き起こすマイナス影響
5 子どもの貧困対策法とは?
6 多様にとらえる子どもの貧困
7 すべての子どもへの見守りと支援
8 特別な支援ニーズのある子どもたち
9 地域からつくる子どもの貧困対策
10 法・制度のはざまで奪われる権利
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆう。
33
子どもの貧困について解決のために考え・行動しようとしている人々に、貧困とは何かを提示し、貧困をなくすための取り組みの現状などを紹介し、必要で役立つものをコンパクトにまとめたハンドブックです。とてもわかりやすく、良書だと思います。学術的にみても、貧困研究の現段階の到達点が、丁寧にわかりやすく解説されていました。また、現行法の問題点と課題も整理されていたように思います。貧困は社会問題として捉え、自己責任化しないことが子どもが貧困の連鎖を断ち切るうえでも大切ですが、そうした視点も改めて学べたように思います。2017/01/12
G-dark
4
わたしは特にこの本の、「貧困の解決は、簡単なことではありません。長い時間がかかるかもしれません。でも、貧困に関心を寄せ、解決したいと思う人を増やすことはできるでしょう。それが遠まわりのようで、実は大切な一歩であると思います」(P5から抜粋)という文に惹かれました。一気に全てを解決するのは難しいので、一歩一歩、いや、一歩とまでいかない半歩でもいいから前進していけたら、と思います。まずは出来ることから。全ての子どもたちが、この本の表紙のイラストのような子ども時代を当たり前に過ごせる世の中になりますように。2018/03/01
伽羅
4
データに基づいて、現状の問題点についてと、どういった対策があるべきなのかが丁寧に様々な視点から書かれていたと思う。2017/04/12
はる
2
子どもの貧困について深く知ることができ、とても為になる本だった2023/08/26
ゆーらりや
1
法律が制定されて8年経ち、貧困率は下がったと言われていますが、コロナ禍でまた悪化するかもしれません。 いろんな視点で子どもの貧困を語られていて、問題の根の深さに気付かされました。2021/09/12