• ポイントキャンペーン

奈良女子大学文学部〈まほろば〉叢書
ベネディクト・アンダーソン奈良女子大学講義―付・討議記録「想像の共同体」論の受容と射程

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 135p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784780306910
  • NDC分類 311.3
  • Cコード C0336

内容説明

東アジアの国境問題から女性政治家の国際比較までアンダーソン理論の最前線!講義録のほか、「アンダーソンはいかに誤読されたか」などの刺激的なトピックをめぐり、各領域の専門家15人がグローバルな視野で討議した内容も収録。

目次

第1部 ベネディクト・アンダーソン奈良女子大学講義―アジアのナショナリズム(アジアのナショナリズム―ナショナリズムの四類型に照らして;アジアのナショナリズムの特徴―大いなる多様性;王位継承と女性;女性政治家とナショナリズム―アジアとヨーロッパ;国境の問題)
第2部 討議記録「想像の共同体」論の受容と射程(アンダーソンと日本―受容のあり方から見えるもの;「生きられるナショナリズム」―ナショナリズム理論の説明力をめぐって;ナショナリズムとジェンダー・身体性)

著者等紹介

小川伸彦[オガワノブヒコ]
1962年、京都生まれ。1986年、京都大学文学部卒業。同大学院博士課程単位取得退学。京都大学助手をへて、現在、奈良女子大学文学部教授。専門は、社会学(文化遺産論ほか)

水垣源太郎[ミズガキゲンタロウ]
1967年、京都生まれ。1990年、京都大学文学部卒業。同大学院博士課程単位取得退学。現在、奈良女子大学文学部准教授。専門は、社会学(政治社会学、組織論ほか)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

白義

14
よくある基本のおさらい的な講演かと思ったら、アジアナショナリズムにかなり深く踏み込み、日本研究者たちの討議まで含めてかなり濃厚で読みごたえがあった。アンダーソンの切り口はかなり鋭く、ジェンダーと国家表彰の関係を語る上でアジアとヨーロッパの側室のあり方の違いを比較しながら、側室の少ないヨーロッパでは子供一人一人の価値が高まり、女王も生まれやすく、国家も母なる国家としてイメージされやすい、という意外な特徴を指摘している。また、アジアが未だ男性上位社会「だから」女性議員が生まれやすいとも2014/08/21

うえ

6
「スハルトが東ティモールを侵略し吸収しようとしたときも…国際連合に東ティモールをインドネシアの一部として認めさせることはできませんでした。そして…東ティモールは独立を果たしました。だからといって大国が…インド・ロシア・中国など…国の領域を失う可能性はないということを意味しているわけではなく、それはありうることです。このことはソビエト連邦から生まれた新しい国々…に見られます。…このようなことの結果として領土は神聖視されるようになったものですから、実際に拡大が可能なのは海路か、もしくは海域においてだけです。」2023/03/04

ガジ

1
想像の共同体の議論、ちゃんと掬いきれていない気がしたので読んだ。ナショナリズムの四類型、原著よりこっちのほうが分かりやすかった。討議録は、国民国家形成とマイノリティ、ナショナリズムとジェンダー、スポーツとナショナリズムのあたりが面白かったし役に立ちそうだった2022/12/10

Ayumu Kobayashi

1
アンダーソンの2012年に行われた講演は、ナショナリズム4つの類型等これまでの理論に当てはめながら女性の在り方、海洋領土の考え方の変遷等で西洋とアジアの違いを説明していく。『想像の共同体』では語られなかった女性の問題への掘り下げが深く、アンダーソンの現在形を確認できる。後半の奈良女子大教授陣による討議もアンダーソンを補足しつつ、独仏のナショナリズムの成立やジェンダー、そしてスポーツについて広く語られておりとても面白い。特にナショナリズムが持つ「統合」と「排除」という相反する二つの原理について刺激的だった。2015/01/10

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/8039948
  • ご注意事項

最近チェックした商品