内容説明
全町避難のまちから、今、教育とは何かを問いかける。
目次
第1章 ドキュメント3.12全町避難から学校立ち上げまで(あれから1年;運命の日 ほか)
第2章 大熊の学校教育2011幼稚園、小・中学校の現場から(明日を信じて幼稚園再生を;希望の「福の島」に ほか)
第3章 地域に支えられ、広がる支援の輪(ありがとう!会津の、世界のみなさん;おらほの学校がよみがえる)
第4章 大熊町学校教育の原点とこれから(復旧ではなく、未来への復興を;教育の原点は人間同士のつながり ほか)
著者等紹介
武内敏英[タケウチトシヒデ]
福島県大熊町教育委員会教育長。1944年生まれ、福島県大熊町出身。福島大学教育学部を卒業後、福島県富岡町立富岡第一中学校教諭、福島大学教育学部附属中学校教諭、浪江町立津島中学校校長、福島県教育センター教育相談部長などを経て、1997年4月大熊町立大熊中学校校長に着任。2002年10月より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ぺろりん
1
全町避難から会津若松での学校再開までの決断の早さに驚いた。「読書の町おおくま」という目標の堅持、教育委員会や教員、ボランティアの献身的な努力、子どもの心の安定を最優先に考える教師の姿勢に感銘を受ける。最近、2022年に大熊町で学校再開を目指すという報道があった。ふるさと創造学サミットを見てみたい。2018/10/29
mawaji
0
知人よりご恵送いただいた一冊。全町避難から1か月足らずで学校が再開できたのはほんとうに驚異的で、諸関係の方々の努力も然ることながら、その原動力は未来を担う子どもたちの笑顔、そのために大人たちは突き動かされているようです。会津若松の人々のサポートの様子もまた胸を打つものがあり、名君の誉れ高い会津藩祖保科正之の血が連綿と受け継がれているのでしょう。原発被害の真っ只中にいる著者が「だまされた国民にも責任がある」と戦争責任について断じた伊丹万作のエッセイを引き合いに出しているのもまたいろいろと考えさせられました。2013/01/07
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