内容説明
「働きながら安心して子育てをしたい」という保護者の願いを受けて、保護者の労働権を保障する学童保育は、学童期の子どもとともに生活を創り、その生活を通して子どもの生存権・学習権・発達権を保障します。生活の中で、一人ひとりの子どもと命のレベルで響き合う学童保育指導員には、福祉と教育と臨床心理学を統合したような力量が求められます。そのために、「実践記録を書くことで客観的立場から子どもと自らを捉え、保育者としてのまなざしを磨くこと」「仲間と子どもの姿を共有し、保育カンファレンスを通して保育者のまなざしを広く深く耕すこと」…本書は実践の地平からのささやかなアプローチです。
目次
第1章 まなざしを磨く実践記録(実践構築の基礎としての記録;指導員の専門性と実践記録;実践記録「闇の中の光をみつめて」;感性へのアプローチ)
第2章 まなざしを耕す学童保育カンファレンス(学童保育における保育カンファレンスはこうして生まれた;子どもの見方・とらえ方;学童保育指導員の集団づくりと保育カンファレンス;保育カンファレンス『心にあいた穴は手をかけて埋める)
第3章 命のレベルで響き合う―高垣忠一郎先生とともに(実践者からの報告;気になることに焦点をあてて、なぜかと考え合う;子どもの心の声を聴く;高垣先生ののまとめ;実践の一歩を踏み出す―子どもに内在するものを引き出す;学童保育カンファレンスルームについて)
著者等紹介
森崎照子[モリサキテルコ]
1950年、徳島県生まれ。小学校教師を目指しつつ、教育と福祉を学ぶ。名古屋の保育所で保育者を7年勤めた後、学童保育指導員として28年勤務。合計35年間保育の道を歩いた。現在、学童保育カンファレンスルーム代表、日本学童保育学会会員、あいち保育研究所所属、学童保育指導員研修講師、学童保育アドバイザー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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