内容説明
命が守られた学校、教訓が残った学校、全国沿岸の学校は。調査と証言、百数十枚の写真による検証―宮城からの発信。
目次
第1章 3・11、あのとき学校はどう対応したのか―視察と証言から(地震から大津波の押し寄せた状況を視察しはじめて;子どもたちの命が守られた学校の事例から ほか)
第2章 震災・津波前後から一時避難に至る状況下での対応と教訓(浸水被害を受けた学校における子どもと避難者への対応;学校が被災し、地域が孤立した学校における教職員の奮闘―石巻市立雄勝小学校教師の奮闘 ほか)
第3章 視察と取材を通して見えてきた教訓(学校の立地条件の問題;「避難」「避難所」の問題と避難対策・避難訓練の問題 ほか)
第4章 これからの学校防災と教育の課題(地震被災のあった内陸部の学校の実際と課題;学校再開後の子どもと教職員の様子と今後の展望 ほか)
著者等紹介
数見隆生[カズミタカオ]
1945年和歌山県生まれ。1971年東京教育大学大学院修了。1972年宮城教育大学に赴任。1991~2011年同大学教授。2002~2004年同大附属小学校校長兼務。2005年10月日本学校保健学会年次学会長。現在、東北福祉大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぼんくら
10
宮城県の被災した約50の学校を視察し、子ども達がどのように守られ、また被災したかを取材した記録。辛い記述もあるが今後の教訓として生かすためにはやはり必要なことだと思う。あらためて被災の過酷さを思った。2012/02/07
ようこ
4
養護の先生がおすすめだから読んでみてと貸してくれた本。津波に教われ被害の大きかった学校とそうでない学校の間の違いは何だったのか、著者が被災地を見て事実からの考察が貴重だ。教育関係者、防災対策をする一人でも多くの人に読んでほしい2012/01/07
Ms.H
2
子どもと向き合っている先生方必見…というより、管理職や行政といった子どもの顔を見ずに教育行政をしている方々に読んでもらいたい本だとおもった。2012/01/22
なさぎ
1
(登録前読了本。津波が街を、学校を、そこに住む人々を襲う。"街"も"学校"も"人々"も、一つとして同じものなどありはしない。あの時失われたものは全て、他にどこにもない掛け替えのなかったものだ。数字ばかり見ていて、そのことを忘れてはならない。)2017/03/01
はりねずみ
1
講師(筆者)の話を聞いて、読みたいなと思っていた本。もしものときの心構えが必要だと思った。2012/11/13
-
- 和書
- じぶんで自宅で人間ドック