内容説明
13歳で被ばくし、核兵器をなくす運動を続けてきたサーロー節子さん。世界中に核兵器の恐ろしさを力強く訴えたスピーチが、絵本になりました。
著者等紹介
くさばよしみ[クサバヨシミ]
編集者。『映画カントクは中学生!』(汐文社)で沖縄タイムス出版文化賞児童部門賞
やまなかももこ[ヤマナカモモコ]
1977年、栃木県生まれ。女子美術大学デザイン科卒。第19回、第21回ブラティスラヴァ世界絵本原画ビエンナーレ入選(『田んぼのいのち』『牧場のいのち』「くもん出版」立松和平・作)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ぶんこ
47
13歳で被爆したサーロー節子さんの、ノーベル平和賞授賞式でのスピーチをもとにした絵本。2017年、ノーベル平和賞が核兵器廃絶を目指して活動している国際組織ICANに授与されました。節子さんの被爆体験を読んでいると、長崎の原爆記念館のことが思い出されて涙が止まりませんでした。今現在核保有国は9国。2017年国連で「核兵器禁止条約」が取り決められました。しかし唯一の被爆国である日本は条約に署名していないのです。政治的な問題があるのでしょうが寂しい。2023/01/26
どあら
32
図書館で借りて読了。「悪を見ないふりをするのは、もうやめましょう。声を上げないでいるのは共犯者になったのと同じ。」という言葉を覚えていたい❢2022/09/20
瑪瑙(サードニックス)
29
広島で13歳の時に被爆したサーロー節子さんの、ノーベル平和賞のスピーチ。小中学生に分かりやすいように意訳された文章で読みやすかったです。そして胸に迫る言葉の数々。核兵器は戦争を防ぐための物ではないと思います。核抑止力なんて嘘っぱちです。いつ、勃発するか分からない命の危険を頭の上にぶら下げられて地球の人々は生活しているのだと思います。今も地球上では争いごとや戦争ばかり。人類は人類自身で自分たちの命を危険にさらしているのですよね。悲しい。自分が無力なのが悲しいし辛い。2025/06/14
ヒラP@ehon.gohon
26
核兵器廃絶を訴えつづけ、ノーベル平和賞を受賞した核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)の一員として活動を続ける、サーロー節子さんの、授賞式でのスピーチです。 核兵器が使用されようかとしている、危険極まりないこのタイミングで、この本の出版された意味を感じます。 絵本として、子どもたちに訴えかけるサーロー節子さんの一言一言が心に滲みてきました。スピーチは5年前のものですが、今だからこそ、もう一度立ち帰らなければいけないという思いを新たにしました。 多くの子どもたち、大人たち、世界中の人々に発信したい絵本です。2022/11/24
anne@灯れ松明の火
26
新着棚で。今、読むべき本! 13歳で被爆し、核兵器をなくすための運動を続けてきたサーロー節子さん。ノーベル賞授賞式でのスピーチを絵本化。ご本人の言葉を聞くことが一番だろうが、子どもにもわかりやすく編集し、絵の力も手伝う絵本は、多くの人の心に届ける手段だと思う。子どもだけでなく、大人も、ぜひ読んでみてほしい。「あきらめるな! がんばれ。光が見えるだろう? そこに向かって、はっていくんだ」くさばよしみさん編、やまなかももこさん絵。2022/08/07