内容説明
その昔京都の闇社会で「神」と呼ばれた男がいた。影の市長と囁かれた男がいた。彗星のように不動産世界に舞い降り、光のように輝いた男がいた―。巨額の儲けはどこに消えた?「京都に蠢く懲りない面々」を凌ぐ驚愕のドキュメンタリー小説。
著者等紹介
曹達[ソウタツ]
1948年、兵庫県淡路島に生まれる。25歳の頃に京都に移り住み、以降、京都の不動産業界に長くかかわる。業界関連著書、講演多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
犬養三千代
7
バブルの時の京都。実直だけが取り柄の尾上と京都の闇の主役といわれた菅山。正反対の男が交わり大きなやまを張る、髄分前に同じような話を実録物で読んでいたが不動産とりひきの様子は詳しい。とてつもない資金がまわり、回らず崩壊していっても真のドンは揺るがない。、2020/10/19
R
5
結局、誰が「神」だったのかもう一つよくわからない内容ながらも、実話なのか、よくできたお話なのかわからないリアリティを含む小説でした。バブル時代の京都という背景で、地上げの様や、その土地転がしに関わる人々の悲喜こもごもみたいなのが描かれていて、なかなか面白い内容でした。やがてバブルがはじけたときに、どう人は生きていったのか、足抜けしたのか、沈んだのかそういったことが詰まった物語でありました。2012/04/09
hideboo
3
あまり詳しくは分かりませんが、当時の出来事が断片的に思い出され、具体的に出てくる町名も想像できる範囲なので、とても興味深く読みました。けれど、こんな風にいとも簡単に起業して短期間で大金を手にし、崩壊していく時代だったのですね、バブルというのは。2012/04/28
リュー
2
素人っぽい文章でドキドキ感も無いがなぜか先が気になっていく。重要な役割が何人も登場するがその背景や行く末は何も書かれない。それでも心に残るのはノンフィクションに近い話だからだろう。バブルにも京都にも関係の無い読者には何の感慨も与えないかもしれないが、純粋な幸子には心から暖められた。 : amazonのレビューはサクラがひどいな!解説者きどりの長文で間違った名前wwに投票が集まってるし;;2014/01/29
macho
2
京都に住んでいたらフツーに面白いよ。作者さん本名が出せないのね・・2013/06/30