内容説明
2人に1人はがんになり、3人に1人はがんで死ぬ時代。がんに不安を感じたら…研究・臨床・ケアの最前線から。
目次
第1章 がんの原因解明と治療はどこまで進んだか(がんはどのようにできるのか;がんの原因になる遺伝子の傷(変異)はどのように生じるのか?
がんの発生に関係する環境因子とがん予防 ほか)
第2章 「がん哲学外来」から見えてきたこと(がん哲学外来はなぜできたのか;「がん哲学外来」の実践から―患者・家族との関わりあい;「がん哲学外来」の未来)
第3章 がんと向き合うささえ合い(旧ユーゴの白血病の子どもたちとの出会い;ユーゴから日本を見ると;国力とは国民の福祉水準の高さである ほか)
著者等紹介
金子安比古[カネコヤスヒコ]
埼玉県立がんセンター・臨床腫瘍研究所所長。群馬県生まれ。北海道大学医学部卒。同医学部小児科医員、同理学部染色体研究施設研究生、埼玉県立がんセンター病院血液科医員、シカゴ大学血液腫瘍内科研究員、埼玉県立がんセンター病院化学療法部長などを経て2004年より現職。埼玉大学大学院理工学研究科連携教授。1997年、神経芽腫の研究で小児がん研究奨励賞を受賞。小児がんの研究と血液がんの臨床に従事
樋野興夫[ヒノオキオ]
順天堂大学医学部教授。島根県生まれ。愛媛大学医学部卒。癌研病理部、アインシュタイン医科大学、Fox Chase Cancer Center研究員、癌研実験病理部長などを経て2003年より現職。肝癌、腎癌研究の功績で日本癌学会奨励賞、高松宮妃癌研究基金学術賞など受賞。2008年、順天堂医院に「がん哲学外来」を開設。NPO法人「がん哲学外来」理事長
暉峻淑子[テルオカイツコ]
埼玉大学名誉教授。大阪府生まれ。日本女子大学文学部卒業。法政大学大学院博士課程修了。埼玉大学教授、ベルリン自由大学、ウイーン大学客員教授を歴任。専攻は生活経済学。国や埼玉県などで経済、教育、社会福祉、環境など多方面にわたる分野での委員会委員を務める。NGO国際市民ネットワーク代表でユーゴスラビア難民支援(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。