目次
第1部 豊な生活を保障する保育・子育て支援(保育所に通う子どもたちの家庭生活;学童保育所に通う子どもたちの家庭生活;ファミリー・サポート・センター事業の可能性と課題)
第2部 共同の子育て環境を創造する試み(子育てひろば;「育ちあい」の場としてのプレイセンター『ピカソ』;スウェーデンのオープンプレスクール;デンマークのデイケアマザー)
第3部 地域の空間を子どもたちの居場所に(団地・ニュータウンの日常生活;都心居住地の蓄積が生む生活空間の豊かさ;地域を自由な遊び場に―プレーパークづくり;コミュニティサロンと「子どもによる子どものための場づくり」;子どもの生活空間における「こわかった場所」と「こわそうな場所」のズレと対策;子どもが遊びまわる地域環境)
著者等紹介
小伊藤亜希子[コイトウアキコ]
1963年生、京都大学大学院博士課程工学研究科指導認定退学。工学博士。現在、大阪市立大学大学院生活科学研究科准教授
室崎生子[ムロサキイクコ]
1943年生、奈良女子大学卒業。工学博士。元平安女学院大学生活環境学部教授。現在、子どもの発達と住まい・まち研究室主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ゆう。
21
子どもを取り巻く環境が厳しくなってきている中で、子どもが安心し、発達が保障されるような生活空間をどのように構築していけばいいのかを考えられる良書だと思います。特に、生涯発達の視点を含みながらの地域の在り方を考えることができました。子どもは、学校、家庭、地域で安心して安定した生活が保障されてこそ、あそびに没頭し、集団的な発達も保障されるのだと思います。子どもを管理しようとする社会的傾向もあるなかで、考えさせられることが多くありました。2015/09/06
星雅人
0
★★★★★ 保育所、学童から始まって、町までの「生活空間」を様々な事例から考える本。大変参考になった。子育てのあり方を限定的にとらえず、いろんな知識を得て考えられる方法を探る。システムを作る側、サービスを与える側がそれを意識していかなくてはな。2010/03/24