内容説明
若者の雇用が不安定なのは、我慢が足りないからか?彼らは失われた世代か?フリーター、非正規雇用、派遣、請負…。格差社会で若い心と体は悲鳴を上げている。授業や工場見学で「働く意味」を問いかける教師。卒業後も寄りどころとなってきた定時制高校。引きこもり青年の雇用に乗り出した中小企業。地域に居場所をつくる取り組み。厳しい現実に向き合う実践から若者の人生の希望をさぐる。
目次
第1章 就職の困難と雇用の不安定化(請負労働の世界;若い女性のライフヒストリー;正社員となった若者たちのその後 ほか)
第2章 高校の進路教育と労働・職業教育(普通高校での職業に関する教育―和光高校での実践から;「働くルール」をどう教えるか;社会とつなぐ生活指導―浦和商業高校定時制の四者協議会のとりくみを例に ほか)
第3章 地域での就職保障と仕事づくり(就職保障・若者の自立支援の社会的なとりくみ;ひきこもり青年の就労支援;“駄菓子”がつなぐ地域社会との架け橋―山形県遊佐町若者グループ「POM」の実践事例から ほか)