内容説明
イエス・キリストの登場から世界各地に広まったキリスト教とは、一体どんな宗教なのか。迫害と殉教、そして潜伏から復活を経験したキリスト教。そして2018年7月に世界文化遺産に登録された「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」によって、さらに注目を集める潜伏キリシタン。遙かなる時空を超えた今でも、我が国に息づく彼らの信仰の軌跡をたどり、独自の形を成した“祈りの歴史”を追う。
目次
はじめに 日本に伝来し、禁教の中にあっても祈りをやめなかった人々
第1章 キリスト教の歩みと謎に迫る(イエス・キリストの降誕;ローマ帝国からの迫害と殉教;キリスト教の公認と皇帝の思惑 ほか)
第2章 日本とキリスト教の記憶をたどる(江戸時代におけるキリシタンの迫害 キリスト教はなぜ禁じられたのか?;遠藤周作が苦悩の果てにたどりついた『沈黙』に秘めた思い;十字架の祈りと長崎の歴史 潜伏キリシタンの聖地を巡る ほか)
第3章 現代における日本のキリスト教(信者でなくても参加できるはじめてのミサ“礼拝”;元プロ棋士・加藤一二三さんに聞く!キリスト教と我が人生;大阪北部に息づく隠れキリシタン集落 ほか)