内容説明
数ある織田信長の記録のなかで、宣教師ルイス・フロイスが綴った歴史書『日本史』の面白さは群を抜いた存在である。ポルトガルのカトリック司祭として戦国時代の日本を訪れた彼は、織田信長たち戦国武将と実際に出会い、10年以上の時間をかけて驚くほど緻密な記録を残した。織田信長とは一体どのような人物だったのか?そこには後世の想像ではない、生々しいまでの人間・信長が描かれている。戦国時代研究の第一級史料『日本史』をもとにフロイスと信長、そして当時の戦国武将たちとの交流を紐解く。
目次
序章 信長、天下布武への布石
第1章 フロイス日本上陸から畿内での布教開始まで
第2章 信長とフロイスの出会い
第3章 太田牛一が語れなかった武将像
第4章 信長の覇業、その目撃者となる
終章 秀吉による天下統一と迫害
巻末付録 信長の戦いを検証す!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
カレー好き
29
イエズス会 ルイスフロイスの残した「日本史」。信長公記と並ぶ貴重な史実。その細かな描写のお陰で織田信長はじめ歴史上の人物のキャラクターを想像できる。日本史は、150年放置された。その理由は長すぎるから編集しろ、とは驚き。天才信長が異国からやってきた若者の志と未知の文明に惹かれるのはよく分かる。☆4つ2021/04/29
舟江
9
新書本であるから、内容としてはこの程度であろう。何より著者が学校の先生でないのが良かった。内容としては、広げ過ぎてしまった感がする。2020/09/10
ブラック ミッフィー の チョコちゃん
4
信長の家来が書いたものはどうしても いいことしか 書けないだろうしちょっとなあって思ってたら、 あるじゃないですか! 外国人が書いた信長とのやり取り を本にしたものが!! おおおおおおー!これは!!みたいな衝撃が走って 購入した本。でも 残念なことにこの本にはやり取りの 内容はそんなに書かれてなかった。(泣) でも、この本の中に ルイス・フロイスっていう宣教師が 信長と実際に話をして詳しく本にまとめたものがあることが わかっただけでも大収穫だわ! 絶対買うぞう!2018/09/25
文麿
2
本能寺って7月1日でしたっけ? 6月21日だった記憶が……。フロイスの『日本史』を読む前の準備のような本。2019/04/07