感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yraurb
1
デイトナ24時間で優勝した人が東海大の教授となって学生達と共にル・マンに参戦した経験をまとめた本。モータースポーツは全然知らないけど、読みやすい筆致と学生達への暖かな眼差しのお陰で最後まで一気に読めた。具体的な目標と責任を負った学生達の成長ぶり、実レースの苛酷さ、実際に起ったトラブルとそれに彼らかどう対処していったかまで描かれていてとても面白い。あと願わくば実際にピットに立った学生達の生の声を収録して欲しかった。2013/12/14
まいくん
1
時期が合えばここの学生たちと一緒に学びたかった。ル・マン出場に向けた困難をドキュメンタリーで描く。勿論成功者が持っている幸運にも恵まれた。エントリーの時に新規参戦のしかも学生チームという事で、理事会からル・マンは甘くない、授業でもするのかといわれるが、ドライバーの鈴木利夫さんの知名度で救われたり。2013/07/24
SS
1
教えるとは、設計とはを考える良書。N社での処遇をTK大でも、、、やはり、大組織とイノベーション・ナレッジはあわないのか、悲しくも、切なくも、潔い物語。著者の逆境が教え子たちのチャレンジにつながることを切に願う。2013/07/30
Takashi Isoya
1
NISSANグループCでデイトナ24優勝と輝かしい戦歴を誇る著者が、次のキャリアに選んだ大学での活動を記した本。大学とは、何をする場所かは、それぞれあってもいいとは思うが、確かにCADが全盛のこの時代に手書きの製図で、古臭い内燃機関の模写をするのがスタンダードとは考えたくない。それは建築の世界でも同様で、最近の設計室は製図板もなくなって久しい。それでも手書きで設計していた時代の経験が、今でも大事なベースとなっているのは確かなのが難しいところ。内容は感動的だったが、論文のような文体だったのはご愛嬌。2013/07/13
渡邉博文
1
モータースポーツに詳しくはないが、新しいことへの挑戦の姿勢、チームマネジメント、学生たちへの教育の視点でも共感できる点が多かった。専門用語は多いけど、読みやすい本です。2013/07/09