草思社文庫<br> 毛沢東の大飢饉―史上最も悲惨で破壊的な人災 1958‐1962

個数:

草思社文庫
毛沢東の大飢饉―史上最も悲惨で破壊的な人災 1958‐1962

  • ウェブストアに3冊在庫がございます。(2025年05月28日 14時13分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 652p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784794223753
  • NDC分類 611.39
  • Cコード C0136

出版社内容情報

毛沢東のユートピア構想は未曾有の大飢饉を発生させ、4500万人の死者を出した。中国共産党最大のタブー、「大躍進」運動の全体像を党の

内容説明

「15年以内にイギリスを追い越す」と宣言した毛沢東が1958年に発動した大躍進政策は、人肉食すら発生した人類史上まれに見る大飢饉と、産業・インフラ・環境の大破壊をもたらした。香港大学人文学教授が中国各地の公文書館を精査。同館所蔵の未公開資料と体験者の証言から「大躍進」期の死者数は4500万人、大半が餓死者で、拷問死が250万人にのぼると算出され、その最大の犠牲者は農民であった。中国共産党最大のタブーの全貌を明らかにし、党支配の正統性を揺るがした衝撃の書!2011年サミュエル・ジョンソン賞受賞作。

目次

はじめに―「四千五百万の死」が意味するもの
第1部 ユートピアを追い求めて
第2部 死の谷を歩む
第3部 破壊
第4部 生き残るために
第5部 弱者たち
第6部 様々な死
終章 文化大革命への序奏

著者等紹介

ディケーター,フランク[ディケーター,フランク] [Dik¨otter,Frank]
ロンドン大学東洋・アフリカ研究学院教授、香港大学人文学院講座教授。香港在住。1961年、オランダ生まれ。ジュネーブ大学で歴史及びロシア語を専攻。中国に2年間滞在したのち、ロンドン大学東洋・アフリカ研究学院で博士号取得。『MAO’S GREAT FAMINE:The history of China’s Most Devastating Catastrophe,(毛沢東の大飢饉:史上最も悲惨で破壊的な人災)1958‐1962』とそれに続く『The Tragedy of Liberation:A History of the Chinese Revolution(解放の悲劇:中国革命の歴史)1945‐1957』、『The Cultural Revolution:A People’s History(文化大革命:人民史)1962‐1976』で民族三部作となっている。『MAO’S GREAT FAMINE:The history of China’s Most Devastating Catastrophe,(毛沢東の大飢饉:史上最も悲惨で破壊的な人災)1958‐1962』は2011年、ノンフィクション分野の本に与えられる英国で最も権威のあるSamuel Johnson賞を受賞した

中川治子[ナカガワハルコ]
1956年生まれ。翻訳家。武蔵大学人文学部日本文化学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ステビア

23
愚かな政策がいかに社会と経済を荒廃させ、人を殺すのかがよくわかる。全人類必読の書2021/06/02

アナクマ

20
序章_中国の「イギリスに追いつけ追い越せキャンペーン」4年間の顛末。「第二次世界大戦をはるかにしのぐ人類史上最大の資産破壊を招いた」「大躍進という名の実験」。食糧不足だけでなく、様々な制度崩壊があった。「生き延びるためのあらゆる手段は人民の個々の才覚(嘘をつく、取り入る、隠す、盗む、騙す、横領する、略奪する、密輸する、ごまかす、巧みに操る、国を出し抜く能力)に委ねるしかないという、収集のつかない社会の姿」。結果、4500万人が亡くなった。◉「世界は今も自由と規制のバランスを見出す努力を続けて」いる。2024/03/24

Nobu A

10
フランク・ディケーター著書(翻訳版)初読。19年刊行。HONZ推薦本。購入したのはかれこれ数年前。漸く重い腰を上げて読み始めた。でもなかなか進まずやっと読了。万斛の資料を基に中華民国大飢饉の内実を暴いた点が評価されるべき。間違いなく労作。ただ資料も正確さに欠くものが多数あり、接ぎ合わせで間を類推したのではないだろうか。雑感として戦争なら相手国を憎むことができるが、自国の政府の無謀な愚策で苦しめられた中国国民を思うと言葉がない。地獄絵宛ら。読んでいて辛くなった。生き残った人達は今何を思っているのだろうか。2025/04/07

masabi

10
【概要】大躍進政策がいかに未曾有の人災になったかを公文書を通して追う。【感想】鉄鋼生産量で中国は15年でイギリスを追い越すという目標が掲げられ大躍進政策が始まったが、その成果は総死者4500万人という惨憺たるものだった。達成不可能なノルマが課して惨劇には目を瞑り、上に向けた虚偽の報告、末端に対する搾取が国家ぐるみが起きた。毛沢東を止められる人物が皆無なので、大量餓死に誤魔化しが効かなくなって彼の人の責任を問わない形でようやく政策が止められる。この政策の失敗が文化大革命に繋がり、さらなる暴力の嵐を呼ぶ。2022/03/09

アメヲトコ

8
世界史上最も多くの人間を死に追いやった政治家である毛沢東、その彼がもたらした最悪の地獄である大躍進の実像に迫った一冊。本書の特長は、聞き取りによるのではなく、地域の檔案館を丹念にアクセスした史料にもとづいて構成している点で、そこから明らかになるあまりの現実に、読んでいて気分が悪くなります。本書が出たのは2010年、胡錦濤時代に少し檔案館の厚い扉が開きかけていたときの産物と言えますが、そこから再び時代が逆戻りしていっているような現在、強制収容と暴力というのは未だ過去の話ではありません。2021/02/28

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/13506311
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品