出版社内容情報
毛沢東のユートピア構想は未曾有の大飢饉を発生させ、4500万人の死者を出した。中国共産党最大のタブー、「大躍進」運動の全体像を党の
内容説明
「15年以内にイギリスを追い越す」と宣言した毛沢東が1958年に発動した大躍進政策は、人肉食すら発生した人類史上まれに見る大飢饉と、産業・インフラ・環境の大破壊をもたらした。香港大学人文学教授が中国各地の公文書館を精査。同館所蔵の未公開資料と体験者の証言から「大躍進」期の死者数は4500万人、大半が餓死者で、拷問死が250万人にのぼると算出され、その最大の犠牲者は農民であった。中国共産党最大のタブーの全貌を明らかにし、党支配の正統性を揺るがした衝撃の書!2011年サミュエル・ジョンソン賞受賞作。
目次
はじめに―「四千五百万の死」が意味するもの
第1部 ユートピアを追い求めて
第2部 死の谷を歩む
第3部 破壊
第4部 生き残るために
第5部 弱者たち
第6部 様々な死
終章 文化大革命への序奏
著者等紹介
ディケーター,フランク[ディケーター,フランク] [Dik¨otter,Frank]
ロンドン大学東洋・アフリカ研究学院教授、香港大学人文学院講座教授。香港在住。1961年、オランダ生まれ。ジュネーブ大学で歴史及びロシア語を専攻。中国に2年間滞在したのち、ロンドン大学東洋・アフリカ研究学院で博士号取得。『MAO’S GREAT FAMINE:The history of China’s Most Devastating Catastrophe,(毛沢東の大飢饉:史上最も悲惨で破壊的な人災)1958‐1962』とそれに続く『The Tragedy of Liberation:A History of the Chinese Revolution(解放の悲劇:中国革命の歴史)1945‐1957』、『The Cultural Revolution:A People’s History(文化大革命:人民史)1962‐1976』で民族三部作となっている。『MAO’S GREAT FAMINE:The history of China’s Most Devastating Catastrophe,(毛沢東の大飢饉:史上最も悲惨で破壊的な人災)1958‐1962』は2011年、ノンフィクション分野の本に与えられる英国で最も権威のあるSamuel Johnson賞を受賞した
中川治子[ナカガワハルコ]
1956年生まれ。翻訳家。武蔵大学人文学部日本文化学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Nobu A
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