内容説明
新しい働き方と労働組合の課題。類似した状況の下で労働市場改革が進められてきた日韓両国。しかしその帰結は大きく異なるものであった。この違いはなぜ生じたのか。就労形態の多様化と不安定労働者の増加のなかで、労働組合はどのように労働者を代表し、利益を実現するべきか。
目次
序章 労働政治の変容と日韓の相違点
第1章 制度変化と労働組合の戦略
第2章 日韓労働組合の歴史と戦略
第3章 企業別労使関係の慣行と労働者代表性の課題
第4章 労働組合の戦略1―不安定労働者の包摂
第5章 労働組合の戦略2―政党と社会運動団体との提携
第6章 労働組合の戦略3―インサイダー・アウトサイダー戦略
第7章 労働政治のダイナミズムと最低賃金の変遷
第8章 新たな労働運動の可能性
終章 労働組合と民主主義の活性化に向けて
著者等紹介
安周永[アンジュヨン]
1977年韓国釜山生まれ。現在、龍谷大学政策学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。