内容説明
恋愛について、どのような研究が行われ、それらにはどのような課題があるのか。批判的な視点も交えながら心理学・脳科学・遺伝子研究といった領域における重要研究を解説。
目次
第1部 恋の吊り橋効果は本当か(有名な吊り橋実験は何を明らかにしたのか;吊り橋実験の応用―生理的喚起の錯誤帰属に関する実験)
第2部 恋愛における男女の違い(恋愛にまつわる男女の差;異性の誘いを受け入れるかどうかに関する男女の違い;男性は女性のどこを見ているのか;テレビがボディ・イメージや食行動に及ぼす影響に関する研究)
第3部 恋愛に対する自然科学からのアプローチ(恋愛に関するfMRIを使った実験;遺伝子からいた恋愛;オキシトシンとパーソナルスペースに関する実験)
著者等紹介
斉藤慎一[サイトウシンイチ]
ペンシルベニア大学大学院博士課程修了(Ph.D)。専門はメディア研究と社会心理学。現在、東京女子大学現代教養学部心理・コミュニケーション学科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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テト
20
恋愛に関する心理学的な現象を科学的にどこまで解明されているかを、データとともに解説している。例えば、吊り橋効果は本当なのだろうか、男と女の恋愛の違い、さらに脳や遺伝子の関わりなど、少し難しかったけれども、噂話的なものとの区別がつけられて、おもしろかった。多くのことが状況的だったり、文化背景的なところの関与も大きいようで、科学的にはこのような心理的な傾向もあるのだなくらいの感覚なのかなという印象だった。2024/08/04
南野
0
性的過大知覚バイアス、面白〜 男は女性が自分に向ける性的関心度を高く見積もる。また、女は魅力のない男性への性的価値をより低く見積もる。 性的過大知覚バイアスが少ない男性がモテる傾向が示唆された…という研究結果も興味深い。 2024/07/09
ゼロ投資大学
0
科学的な見地から恋愛を考察した書籍。女性は自分の子供を産み育てるために、資源を獲得できる魅力のある男性を選ぶ。男性は自分の子孫を残すために、繫殖能力に優れた女性を選ぶので、若く健康な女性を選ぶ傾向がある。2024/06/16