内容説明
地域活性化ではなく地域社会を考えるために。「不気味なもの」を補助線に、まごつきながら、農村・地域社会のリアルに迫る。
目次
序章 農村における住みづらさとは―地域活性化を問いなおす
第1章 ヤマビル―コントロールできない生き物と出会う
第2章 空き家―地域社会の問題を顕在化させるモノと向き合う
第3章 観光・レクリエーション利用者―「招かれざる客」はいかに生まれてくるか
第4章 移住者―パッケージ化される農村移住
第5章 不気味なもの―ホームに生きる人々の二重性の経験
終章 まごつきながら反芻すること―地域活性化ではなく地域社会を考えるために
著者等紹介
渡邉悟史[ワタナベサトシ]
龍谷大学社会学部コミュニティマネジメント学科講師
芦田裕介[アシダユウスケ]
神奈川大学人間科学部人間科学科准教授
北島義和[キタジマヨシカズ]
釧路公立大学経済学部准教授
佐藤真弓[サトウマユミ]
農林水産政策研究所主任研究官
金子祥之[カネコヒロユキ]
東北学院大学文学部歴史学科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Bevel
4
地域おこしは悪くないけど、いろいろあって立ち止まって考えるべきという感じ。ただその「いろいろある」は、最初から知ってるものの範疇を超えてくれないなあと思った。リアルだけどそのリアルが面白いものではないというか。好き勝手にやって、文句を言うべき人に文句をいい、しょうがないことはあきらめるで解決する話に見えてしまい、地域おこしのプロセスを変更すべきみたいな議論にもつながらない。翻弄される地域をスローモーションで撮影して意義があると言われても、確かに翻弄されてるねという感想になるだけみたいな。2024/02/07