出版社内容情報
人生に危機あり。
それを聴き取るなかから智恵の伝達と継承に結びつけ,積極的に書いていく営みを,人の発達,教育,心理臨床などの領域に還元していこうとするアイデンティティ研究の究極の姿。
■編者
岡本祐子
広島大学名誉教授,HICP 東広島心理臨床研究室代表,教育学博士,臨床心理士,公認心理師
広島大学大学院教育学研究科博士課程後期修了
主著
成人期における自我同一性の発達過程とその要因に関する研究.風間書房,1994.
中年からのアイデンティティ発達の心理学.ナカニシヤ出版,1997.
アイデンティティ研究の展望 ???(共編著)ナカニシヤ出版,1984-2002.
アイデンティティ生涯発達論の射程.ミネルヴァ書房,2002.
アイデンティティ生涯発達論の展開.ミネルヴァ書房,2007.
世代継承性シリーズ第1巻 プロフェッションの生成と世代継承(編著)ナカニシヤ出版,2014.
世代継承性シリーズ第2巻 境界を生きた心理臨床家の足跡─ 鑪幹八郎からの口伝と継承(編著)ナカニシヤ出版,2016.
世代継承性シリーズ第3巻 世代継承性研究の展望─ アイデンティティから世代継承性へ(編著)ナカニシヤ出版,2018. その他多数
目次
序章 「危機」の時代に
第1章 コロナ時代に心を育てる・心をつなぐ
第2章 「経験の語りを聴く」営み
第3章 心の中に(問い)をもつ
第4章 アイデンティティの危機から成人期の人生をとらえる
第5章 「教育的関係性」再考
第6章 「経験の語りを聴く」をめぐるディスカッション
第7章 「経験の語りを聴く」営みから生まれた「人生の危機」の研究
第8章 現代青年のアイデンティティ再考:青年の語りを聴く
補章 「世代継承性」と「中年の危機」再考