内容説明
公共空間における共通善に基づく経済の可能性を求めて。「もう一つの経済」の姿を追求することで、グローバル資本主義のもたらす問題の要因を取り除き、より公正な社会の実現をめざす運動、「社会連帯経済」の学術的な概念と可能性を提示するとともに、フィールド調査を通して、その実態をできる限り丁寧に描き出す。
目次
現代資本主義と「もう一つの経済」の探求
フランスにおける社会連帯経済とその諸概念
社会連帯経済の制度的基礎
「社会連帯企業」の事業活動・企業形態・ガヴァナンス
APESの活動世界
補完通貨と社会連帯経済
社会連帯経済と参加型都市計画―ユニオン地区の経験
近隣公共空間を活性化するリール市の参加民主主義
ノール=パ・ド・カレ州における就業構造の変容と社会連帯経済
経済政策と社会連帯経済―「第3次産業革命」の理念とローカルな実践への展望
社会連帯経済の可能性によせて
著者等紹介
立見淳哉[タテミジュンヤ]
名古屋大学大学院環境学研究科修了、博士(地理学)。大阪市立大学大学院経営学研究科教授
長尾謙吉[ナガオケンキチ]
大阪市立大学大学院文学研究科後期博士課程退学、文学修士。大阪市立大学を経て2017年より専修大学経済学部教授
三浦純一[ミウラジュンイチ]
大阪市立大学大学院創造都市研究科修士課程修了、修士(都市政策)。大阪市立大学都市研究プラザ特別研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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