目次
無意識を鷲掴みした男―21世紀のホフマン
1 無意識からのメッセージ(『黄金の壺』とシンボル;『くるみ割り人形とねずみの王様』に見られる二重性の超克―音韻連想の豊かさに見る無意識の現れ;『イグナーツ・デナー』と消失する境界線―表象としての“es”を手がかりに ほか)
2 運命の女性―閉じ込められた女たち(マタニティーブルーからメランコリア―『イグナーツ・デナー』のジョルジーナ;嫉妬妄想からシゾフレニアへ―『廃屋』のアンゲリカ;ヒポコンドリアからパラノイアへ―『マヨラート』のゼラフィーネ ほか)
3 治癒共同体への志向―魂の救済を求めて(精神療法の適用についてのラプソディー―『廃屋』のテオドール;保護観察の光と影―『隠者ゼラーピオン』に見られる二重性の消失;社会参加による理性回復―『クレスペル顧問官』と午餐会)
私とホフマン―200年の時を越えて
著者等紹介
土屋邦子[ツチヤクニコ]
1945年兵庫県姫路市生まれ。1970年名古屋市立大学医学部卒業。姫路赤十字病院、健康保険鞍馬口病院(現・社会保険京都病院)、京都大学教育学部臨床心理学教室研修員を経て、1994年姫路にて「つちや小児科」開業。2002年の閉業を機に姫路獨協大学外国語学部ドイツ語学科に入学し、ライプチヒ大学に留学。その後、神戸大学大学院人文学研究科博士課程前期課程を経て、同大学院博士後期課程2020年3月退学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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