出版社内容情報
最大級の難民受入国・ヨルダンを事例に,フィールドワークや統計資料から100万もの難民の生存を可能とするメカニズムを解明する。
序章 中東の難民問題とは何か
1 はじめに
2 中東の難民研究と課題
3 本書のねらいと構成
第1章 難民問題の構造
――最前線に位置する中東――
1 はじめに
2 難民問題の誕生と変質
――難民研究の成立と国際的保護――
3 難民問題の震源地としての中東
――拮抗する価値――
4 現代中東における国家と領域
――国境線の揺らぎ――
5 おわりに
第2章 熱帯乾燥域としての中東
――イスラームの都市性――
1 はじめに
2 中東の起源とその形成
――結節点としての都市――
3 熱帯乾燥域における空間と移動
――生態的特徴の把握――
4 ヨルダンの形成と地域の論理
5 おわりに
第3章 難民ホスト国ヨルダンの歴史的展開
――慈善空間に生成するNGO――
1 はじめに
2 難民流入経験の蓄積
――難民ホスト国ヨルダンの成立――
3 イスラーム世界におけるNGO
4 難民受入のアクターと支援構造
5 難民の流入と法規範から見るNGOの展開
6 おわりに
第4章 都市型生存基盤の構築
――アンマンの形成と発展――
1 はじめに
2 都市アンマンの構造
3 バドル地区におけるイスラーム的NGOの活動と特徴
4 長期化する難民状態への都市型対応の構図
5 おわりに
第5章 沙漠に生成される社会生態空間
――新都市マフラク――
1 はじめに
2 沙漠に生成される社会生態空間
――都市マフラクの構造――
3 都市マフラクにおけるイスラーム的NGOの活動と特徴
4 移動する存在としての難民
――熱帯乾燥域の性質と都市伸張の背景――
5 おわりに
終章 現代中東の生存基盤を読み解く
佐藤 麻理絵[サトウ マリエ]
著・文・その他
内容説明
「イスラーム的NGO」を抜きに、中東の難民支援は語れない。最大級の難民受入国・ヨルダンを事例に、フィールドワークや統計資料から100万もの難民の生存を可能とするメカニズムを解明する。
目次
序章 中東の難民問題とは何か―熱帯乾燥域生存基盤論の視座より
第1章 難民問題の構造―最前線に位置する中東
第2章 熱帯乾燥域としての中東―イスラームの都市性
第3章 難民ホスト国ヨルダンの歴史的展開―慈善空間に生成するNGO
第4章 都市型生存基盤の構築―アンマンの形成と発展
第5章 沙漠に生成される社会生態空間―新都市マフラク
終章 現代中東の生存基盤を読み解く
著者等紹介
佐藤麻理絵[サトウマリエ]
1989年東京都に生まれる。2016年京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科修了。博士(地域研究)。日本学術振興会特別研究員(PD)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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