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「正しさ」の理由―「なぜそうすべきなのか?」を考えるための倫理学入門

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  • サイズ B6判/ページ数 228p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784779512209
  • NDC分類 150
  • Cコード C0012

出版社内容情報

気鋭の哲学者が書く、抜群に読ませて明解な倫理学概説。規範倫理学、メタ倫理学、応用倫理学。倫理学の基本を一冊で学べる入門書

はじめに  



第?部 規範倫理学 われわれは何をすべきか?



 第1章 義務論



 第2章 功利主義



 第3章 徳倫理学



 第4章 それぞれの規範倫理の比較





第?部 メタ倫理学 現代分析哲学から



 第5章 「善」の性質について



 第6章 非認知主義vs.認知主義の対立



 第7章 指令主義と選好功利主義

     

 第8章 道徳心理学



 第9章 「倫理的な行為者=合理的な行為者」であるのか?





第?部 応用倫理学 実際に何をすべきか?



 第10章 環境倫理



 第11章 動物倫理



 第12章 功利主義とパーソン論

 

 第13章 生命倫理(1)――胎児と人工妊娠中絶――



 第14章 生命倫理(2)――脳死と臓器移植――



 第15章 医療倫理――生命の利用・改良は許されるか?――





あとがき  



参考文献一覧  



事項索引  



人名索引  

中村 隆文[ナカムラ タカフミ]
著・文・その他

内容説明

気鋭の哲学者が書く、明解で抜群に読ませる倫理学概説。規範倫理学、メタ倫理学、応用倫理学。今日の倫理学の基本を一冊で学べてかつ面白い、上質の入門書。

目次

第1部 規範倫理学―われわれは何をすべきか?(義務論;功利主義;徳倫理学;それぞれの規範倫理の比較)
第2部 メタ倫理学―現代分析哲学から(「善」の性質について;非認知主義vs.認知主義の対立;指令主義と選好功利主義;道徳心理学;「倫理的な行為者=合理的な行為者」であるのか?)
第3部 応用倫理学―実際に何をすべきか?(環境倫理;動物倫理;功利主義とパーソン論;生命倫理(1)―胎児と人工妊娠中絶
生命倫理(2)―脳死と臓器移植
医療倫理―生命の利用・改良は許されるか?)

著者等紹介

中村隆文[ナカムラタカフミ]
長崎県生まれ。千葉大学文学部卒業。千葉大学大学院社会文化科学研究科博士課程修了。釧路公立大学経済学部准教授。哲学専攻。文学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

テツ

22
「正しさ」を感情だけ、自らの好き嫌いだけに則り盲信すると人は暴走する(究極的には正しさなんて好き嫌いでしか判断できないという予感はあるけれど) タイトルにあるように「なぜそうすべきなのか?」をきちんと倫理学ベースで思考しようとする人って世間には驚くほど少ないんだなと、コロナ禍のここ数年で痛いほど感じた。そして自らの中での正しさが何故成り立つのかと掘り下げて考えれば考えるほど、別にこれには他人に強制する程の理由も価値もないなあと思い当たってしまう。それでも自分の頭で考えることから始めなければならない。2022/06/08

neputa

13
これが読みたかった!と読後に実感。いつの時代も大小問わず問題は起こるが、ここ数年の出来事は、加齢により関心が向きやすくなり、かつ身内の不幸も重なってひどく応えた。大幅なアップデート、いやOSを入れ替える位の何かをしないと自分は壊れると思った。たまたま見たNHKドラマ『ここは今から倫理です。』で倫理学を知り興味を持った。その選択は今のところ良かった。本書は倫理学全体の概説、抑えるべきポイントの解説、現実社会を題材にした事例などが盛り込まれている。先に倫理学の体系や用語を抑えてから読み始めるのがおすすめ。2023/05/08

林克也

4
正しさとはこういうものだと定義しなければいけないものなのだろうか?自分の「正しさ観」のすべてを他者に同意させることができたとして、それでどういう世界が見えるのだろうか。どんなに理論を構築したとしても、絶対に、普遍的な、「正しさ」ってものは無いんだよなあ。なにはともあれ、中村さんは“あとがき”に記したことが言いたくてこの本を作ったんだろうな。もう全然他人事じゃなくて、その生き難さ、よくわかります。この本を読んで、何れにせよ自分のアタマで考えることが重要なんだ、という思いを改めて確認しました。2018/05/03

YoY

2
あとがきが秀逸。なぜ哲学や倫理学を学ぶのか、ここに著者が一番伝えたいメッセージが残されている。「分からない」「分かってもらえない」「分かり合いたい」その心の痛みには、価値があるのだ。入門者はまず、この本の”あとがき”から読んでほしい。

サメ社会学者Ricky

2
功利主義、義務論など倫理学の基礎についてのお勉強。動物倫理の議論を深めるために根本から読んでみた。分野の性質上仕方がないが抽象度の高い次元で話が展開されるので頭の中で論理を組み立てていかないと話に置いてけぼりになる(多分本書のせいではない)。2019/11/30

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