内容説明
「足し算型イノベーション」から「割り算型イノベーション」へ。工業高校における40近い発明発見の経験から編み出された骨太の方法論。
目次
第1章 はじめに
第2章 高等学校における産業教育
第3章 工業高校における創造性教育と製品開発事例(工業高校モデル)
第4章 中等教育で成功した製品開発スキーム(工業高校モデル)
第5章 工業高校モデルと既存の理論との比較
第6章 創造的人格の3因子モデルの構築
第7章 おわりに
著者等紹介
山田啓次[ヤマダケイジ]
大阪府立高等学校校長。博士(創造都市)。大阪産業大学第工学部交通機械工学科卒業、兵庫教育大学大学院学校教育研究科修士課程修了、大阪市立大学大学院創造都市研究科博士後期課程修了。大阪府下の工業高校で20年以上にわたり勤務。大阪府教育委員会事務局教育総務企画課指導主事を経て2015年より現職。これまで教え子とともに40近い発明発見を行ってきた。日本産業技術教育学会特別賞、近畿経済産業局長賞、文部科学大臣優秀教員表彰、(社)全国工業高等学校長協会教職員特別表彰など受賞多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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工業高校での取り組み紹介。授業での取り組み,課外活動での取り組み。創造性は個人の性格特性(知的好奇心,外向性,勤勉性)だけでなく,著者が言う創造力(観察力,論理的思考力,発想力,知識力,技術力)との相互作用で発揮される。創造力があれば一定の解決策はでてきそうだ。創造的な問題解決は瞬間的な現象ではなく,長期的に取り組むことを支える知的好奇心や勤勉性,他者に開かれた態度に基づく協同協力が関係することが予想される。6章の創造的人格の妥当性検証は機会があればやってみたい。2021/02/17