熟議民主主義の困難 - その乗り越え方の政治理論的考察

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熟議民主主義の困難 - その乗り越え方の政治理論的考察

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  • サイズ A5判/ページ数 282p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784779511721
  • Cコード C3031

出版社内容情報

熟議民主主義を阻むものは何か。その要因を詳細に分析し、熟議民主主義の意義と可能性を擁護する。気鋭の政治学者、待望の新作。

序論



第?部 現代社会の状況への対応可能性



第1章 分断社会

     第1節 分断社会における熟議民主主義をめぐる諸議論――ドライゼクとオフリン

     第2節 どのような熟議民主主義か



第2章 個人化社会

     第1節 社会の個人化の政治的な帰結

     第2節 個人化時代の民主主義――ポピュリズムと「民主主義2.0」

     第3節 個人化と熟議民主主義

     第4節 反省的かつ包括的に

     第5節 自由民主主義を超えて



第3章 労働中心社会

     第1節 条件としての社会保障

     第2節 熟議民主主義の条件としての社会保障

     第3節 熟議民主主義の条件としてのベーシック・インカム



第?部 代替案の存在



第4章 情念――「理性か情念か」から反省性へ

     第1節 民主主義が情念を考慮すべき理由

     第2節 熟議民主主義における理性と情念――三つのアプローチ

     第3節 どのように考えるべきなのか?

     第4節 「理性と情念」から「反省性」へ

     第5節 反省性と熟議システム



第5章 アーキテクチャ――「熟議民主主義のためのナッジ」へ

     第1節 アーキテクチャ――阻害要因か、補完か

     第2節 アーキテクチャの具体像

     第3節 アーキテクチャをめぐる熟議民主主義



第?部 問題としての思考枠組



第6章 親密圏

     第1節 親密圏における熟議――その二つのパターン

     第2節 熟議の(非)正当性の基準――プレビシット的理由・私的理由・沈黙

     第3節 熟議の阻害要因――親密圏の構造特性

     第4節 親密圏における熟議民主主義を実現するために

     第5節 親密圏は「親密」か?



第7章 ミニ・パブリックス

     第1節 ミニ・パブリックスへの批判をどう見るか

     第2節 コミュニケーション様式としての熟議

     第3節 ミニ・パブリックスの外部依存性――?その役割・機能の観点から

     第4節 ミニ・パブリックスの外部依存性――?その正統性という観点から



第8章 自由民主主義

     第1節 「複線モデル」と自由民主主義

     第2節 ミニ・パブリックスと自由民主主義

     第3節 熟議システム論の射程



結論

     第1節 本書の要約

     第2節 本書の含意



参考文献

あとがき

索引

田村 哲樹[タムラ テツキ]
1970年生まれ。名古屋大学法学部卒業、同大学院法学研究科博士後期課程修了。博士(法学)。政治学・政治理論専攻。名古屋大学大学院法学研究科教授。『熟議の理由』(勁草書房、2008年)、『政治理論とフェミニズムの間』(昭和堂、2009年)、『政治の発見5 語る――熟議/対話の政治学』(編著、風行社、2010年)、『模索する政治』(共編、ナカニシヤ出版、2011年)、他。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Bevel

4
熟議民主主義を入れ子構造として記述することで、例えば、親密圏の話も、自由民主主義も同じ熟議民主主義の部分かつ全体にしたいという話。その方向を取る利点として、自由民主主義を相対化し、例えば、権威主義の体制なんかも包摂・比較できるみたいなの想像してるけど、あんまり未来が見えないなって感じ。熟議民主主義ってそもそも政治に興味ない人の曖昧な理想を体現する言葉に見えていて、そこにすべてを包摂するのは、例えば、すべてがクィアであるとか、経営者であるという当事者目線の理論的戦いがあるなかで負荷が低くて意義も少ない。2024/02/08

すずき

1
正直言って熟議民主主義に関わる「些末な論点」を集めた本という印象を受ける。個別の論点に関わる著者の論証自体に大きな欠陥があるとは思わないが、”So what?"という感じ。例えば熟議民主主義のためのナッジが構想できるのはわかるが、重要なのはなぜ「ナッジに留められなければならないのか」「ナッジで十分な効果なのか」「具体的にはどんなナッジか」という考察の方がはるかに重要に思える。全体的に「語られていないこと」が気になるし、重要に思える一冊だった。同じ著者の熟議の理由は良い本。2018/07/25

けーすけ

1
熟議民主主義を敷衍させるにあたって障壁に対して、熟議民主主義の理論というより、ケースごとの解決策を挙げていたようで、いまいち期待していた内容とは違ったなぁ。 2018/05/13

わんぱら

1
熟議民主主義の擁護者として知られる著者が、熟議民主主義の様々な阻害要因への対応について論じた本。読みやすく結論は穏当だが、ドライゼクをはじめとした他の論者の議論を結論だけ引用して論証完了とするような部分が多く、原典に当たる必要を感じさせる。また、穏当であるがゆえに誰もが納得する抽象的なレベルに議論が留まり、本当に困難な具体的問題には触れられてない。政治哲学とは異なり、非理想理論として現実の問題への対応策を論じる政治理論という分野のアイデンティティを強調する著者としてその任を果たしていないのではないか。2017/12/31

takao

0
ふむ2025/04/15

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