代表制民主主義を再考する―選挙をめぐる三つの問い

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代表制民主主義を再考する―選挙をめぐる三つの問い

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  • サイズ A5判/ページ数 332p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784779511455
  • Cコード C3031

出版社内容情報

議員と有権者をむすびつけるものは何か? 選挙区と選挙の抱える問題を多角的に問い直し、〈つながりの回復〉をめざす。

第?部 選挙という営み

第1章 領域と代表(只野雅人)

第1節 はじめに:「偶々領域的に確定された政治的共同体」? 

第2節 普通選挙と個人・領域  

第3節 個人主義的代表と領域  

第4節 むすび:可変的な諸利益の共同体



第2章 選挙と投票:個人の投票価値の平等と選挙人団の自治(飯島淳子)

第1節 問題関心  

第2節 選挙制度・投票制度の類型化 

第3節 選挙制度・投票制度の意味  

第4節 結  語 



第?部 選挙区・議員・有権者:切断と接近

第3章 「地域代表」と選挙区制(大山礼子)

第1節 選挙区とは何か? 

第2節 日本における選挙区制の起源

第3節 選挙区制の展開  

第4節 選挙区制の現状と問題点

第5節 おわりに  



第4章 衆議院議員選挙区の区割基準に関する一考察(稲葉 馨)

第1節 はじめに  

第2節 判例における区割基準論

第3節 「 衆議院選挙制度に関する調査会答申」(2016(平成28)年1月)と区割基準

第4節 衆議院議員選挙区画定審議会における区割基準  

第5節 あとがき  



第5章 《proximite》考:何を概念化するのか(糠塚康江)

第1節 はじめに  

第2節 選挙区制と《proximite》:フランスにおける選挙制度改革論議

第3節 選挙民と議員の〈つながり〉という《proximite》



第6章  ホームレスと選挙権(長谷川貴陽史)

土地から切り離された個人の同定について

第1節 問題状況:選挙制度と住所  

第2節 日本のホームレスの概況  

第3節 判  例  

第4節 判例に対する評価 

第5節 法令の沿革  

第6節 米国の判例及び制度からの示唆:有権者登録に要する住所(及び居所)の認定 

第7節 米国のホームレスの選挙権行使の障害:継続的居住要件とID

第8節 小  括 



第7章  代替不在者投票から考えるインターネット投票への道(河村和徳・伊藤裕顕)

第1節 はじめに 

第2節 代替不在者投票

第3節 物理的輸送からICT 利用へ 

第4節 共通投票所投票制度  

第5節 インターネット投票に向けて



第?部 選挙と領域性

第8章 土地と自由,選挙権―序説(中島 徹)

第1節 土地と選挙  

第2節 土地所有権の近代性と前近代性

第3節 土地所有権,人格権,選挙権 

第4節 小括:近代的土地所有権,人格権,選挙権



第9章 所有権のイメージ(小粥太郎)

第1節 はじめに 

第2節 民  法 

第3節 憲  法 

第4節 おわりに 



第10章 住民投票・空間・自治(牧原 出)

第1節 はじめに  

第2節 住民投票の制度  

第3節 空間を超える民主主義 

第4節 おわりに



第11章  現代フランスにおける「都市問題」の語りかた:エロー県モンペリエ市セヴェンヌ地区の事例(小田中直樹)

第1節 はじめに  

第2節 通説的な都市問題の語りかた 

第3節 「アイデンティティの政治」アプローチの陥穽

第4節 セヴェンヌ地区の事例から 

第5節 おわりに  



第?部 日本の問題状況

第12章 〈国民が担う立憲主義〉に関する考察(佐々木弘通)

第1節 はじめに:本章の課題と構成 

第2節 立憲主義という実践的な〈ものの考え方〉

第3節 憲法科学の対象としての憲法:樋口憲法学のモデル

第4節 憲法典を軸とした憲法秩序モデル:憲法テクストと,三つの規範 

第5節 憲法典を軸とした憲法秩序モデル:現代日本の場合  

第6節 憲法秩序モデルの,立憲主義の考え方による実践的理解

第7節 〈「国家」の立憲主義〉と,憲法「解釈」という営為 

第8節  現代日本における〈「社会」の立憲主義〉の実践的課題と制憲者意思

第9節 おわりに



第13章  代表民主主義における理念と現実:現代日本政治の思想と制度(樺島博志)

第1節 問題構成

第2節 日本政治の制度と理念

第3節 グローバル社会の政治理念と日本の政治文化

第4節 結  語

糠塚 康江[ヌカツカ ヤスエ]
一橋大学大学院法学研究科博士後期課程修了(法学博士)。憲法学専攻。関東学院大学法学部教授。『パリテの論理―男女共同参画の技法』(信山社、2005年)、『現代代表制と民主主義』(日本評論社、2010年)、『フランス憲法入門』(共著、三省堂、2012年)、ほか。

内容説明

代表制民主主義の現代的再生のために。議員と有権者を結びつけるものは何か?選挙区と選挙の抱える問題を多角的に問い直し、“つながりの回復”をめざす。

目次

第1部 選挙という営み(領域と代表;選挙と投票―個人の投票価値の平等と選挙人団の自治)
第2部 選挙区・議員・有権者:切断と接近(「地域代表」と選挙区制;衆議院議員選挙区の区割基準に関する一考察;“proximit´e”考―何を概念化するのか;ホームレスと選挙権―土地から切り離された個人の同定について;代替不在者投票から考えるインターネット投票への道)
第3部 選挙と領域性(土地と自由、選挙権―序説;所有権のイメージ;住民投票・空間・自治;現代フランスにおける「都市問題」の語りかた―エロー県モンペリエ市セヴェンヌ地区の事例)
第4部 日本の問題状況(“国民が担う立憲主義”に関する考察;代表民主主義における理念と現実―現代日本政治の思想と制度)

著者等紹介

糠塚康江[ヌカツカヤスエ]
東北大学大学院法学研究科教授。法学博士。専門分野:憲法学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。