クロスロード・パーソナリティ・シリーズ
計量パーソナリティ心理学

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  • サイズ B5判/ページ数 246p/高さ 26cm
  • 商品コード 9784779511103
  • Cコード C3011

出版社内容情報

こんなことまで,こんなふうに研究できる。新しい統計手法を駆使してパーソナリティ研究に挑む人たちに向けて幅広くモデルを紹介。

「クロスロード・パーソナリティ」シリーズ刊行にあたって

はじめに



第1章 人間の性格は何次元か?─因子分析─ [谷伊織]

 1 パーソナリティと構成概念

 2 パーソナリティ尺度と因子分析

 3 因子分析の実践─ Big Five 尺度短縮版を用いて─

 4 因子分析のまとめと注意事項



第2章 項目反応理論による心理尺度の作成[久保沙織]

 1 従来の項目分析とその限界

 2 IRT による項目分析( 2値データの場合)

 3 心理尺度の作成(順序カテゴリカルデータの場合)



第3章 人を健康/不健康に分けるだけが尺度じゃない─GHQ への潜在ランク理論の適用─ [清水裕士]

 1 心の状態を順序的に評価する

 2 潜在ランク理論

 3 今回用いるデータ:精神的健康調査票(GHQ60)

 4 潜在ランク理論によるGHQ60の潜在ランクの推定

 5 潜在ランク理論の評価

 6 まとめ



第4章 一対比較法や順位法による反応バイアスの抑制─イプサティブデータの項目反応理論による分析─ [登藤直弥]

 1 反応バイアスとは

 2 反応バイアスへの対処法

 3 一対比較法と順位法

 4 一対比較・順位法データに対する項目反応モデル

 5 分析例

 6 おわりに



第5章 外向的な人を内向的に,内向的な人を外向的にふるまわせると?─分散分析と交互作用─ [井関龍太]

 1 効果はひとそれぞれ

 2 分散分析の実施

 3 交互作用があるのかないのかあいまいなときは?

 4 最後に



第6章 自己愛の高い人は健康的なのか?─メタ分析─ [岡田涼]

 1 自己愛と心理的健康の関連を考える

 2 先行研究をまとめる

 3 メタ分析で結論を出す



第7章 道徳性教育カリキュラムをどう組めばよいか─非対称三角尺度法─ [村上達也]

 1 日本人の道徳心

 2 道徳性教育プログラム

 3 非対称三角尺度法

 4 非対称三角尺度法の実施

 5 結果の解釈

 6 おわりに



第8章 大学入試期間のストレス対処経験は情動知能の成長感を高める?─多母集団の同時分析と媒介分析─ [野崎優樹]

 1 研究の背景

 2 データを集めた方法

 3 多母集団の同時分析

 4 媒介分析

 5 まとめ



第9章 ストレスの強さは人によって違う?─階層的重回帰分析と交互作用─ [高野慶輔]

 1 素因ストレスモデルと縦断調査

 2 階層的重回帰分析と交互作用

 3 モデルの推定と検定,結果の解釈

 4 解釈のポイントとモデルの拡張

 5 おわりに



第10章 二人一緒ならうまくいく?─マルチレベル構造方程式モデリング─[浅野良輔]

 1 はじめに

 2 本章の目的とデータの概要

 3 個人から「関係」へ

 4 共有された関係効力性

 5 ペアデータを分析する

 6 マルチレベル構造方程式モデリング

 7 研究の流れ

 8 おわりに



第11章 学習方略の使用に対する学習動機づけの効果は教師の指導次第?─階層線形モデル─ [鈴木雅之]

 1 はじめに

 2 本章の背景と目的

 3 階層線形モデル

 4 調査とデータの概要

 5 分析の実施と結果

 6 おわりに



第12章 遺伝と環境の心理学─高次積率を用いた行動遺伝モデル─ [尾崎幸謙]

 1 遺伝と環境

 2 行動遺伝学における遺伝の影響の意味

 3 行動遺伝学の利点

 4 単変量モデル

 5 単変量モデルのパス図による表現

 6 A,C,D,E の説明

 7 ACE モデルとADE モデルおよびバイアス

 8 興味のある変数に与える他の要因の影響

 9 高次の積率を用いた構造方程式モデリングとACDEモデル

 10 ACDE モデルの分析条件

 11 ACDE モデルによる身長データの分析

 12 まとめと展望



第13章 パーソナリティの変化と健康の変化の関係性の検討を行う─潜在変化モデルを用いた2 時点の縦断データの分析─ [高橋雄介] 

 1 パーソナリティ特性研究と縦断データ207

 2 潜在変化モデルを用いた研究の具体例208

 3 潜在変化モデルの実際213

 4 けっきょく潜在変化モデルで何が検討できたのか215

 5 潜在変化モデルの欠点と今後の展開216



第14章縦断データの分類─決定木および構造方程式モデル決定木─ [宇佐美慧]

 1 縦断データと分類の問題

 2 決定木による分類の概要

 3 決定木による分類の原理

 4 多変数の場合

 5 構造方程式モデル決定木

 6 決定木についての補足



荘島 宏二郎[ショウジマ コウジロウ]
独立行政法人大学入試センター研究開発部准教授早稲田大学大学院文学研究科単位取得満期退学(2004) 博士(工学)主著:荘島宏二郎(編) 心理学のための統計学シリーズ 誠信書房植野真臣・荘島宏二郎(2010).学習評価の新潮流 朝倉書店山森光陽・荘島宏二郎(2006).学力─いま,そしてこれから ミネルヴァ書房他

目次

人間の性格は何次元か?―因子分析
項目反応理論による心理尺度の作成
人を健康/不健康に分けるだけが尺度じゃない―GHQへの潜在ランク理論の適用
一対比較法や順位法による反応バイアスの抑制―イプサティブデータの項目反応理論による分析
外向的な人を内向的に、内向的な人を外向的にふるまわせると?―分散分析と交互作用
自己愛の高い人は健康的なのか?―メタ分析
道徳性教育カリキュラムをどう組めばよいか―非対称三角尺度法
大学入試期間のストレス対処経験は情動知能の成長感を高める?―多母集団の同時分析と媒介分析
ストレスの強さは人によって違う?―階層的重回帰分析と交互作用
二人一緒ならうまくいく?―マルチレベル構造方程式モデリング
学習方略の使用に対する学習動機づけの効果は教師の指導次第?―階層線形モデル
遺伝と環境の心理学―高次積率を用いた行動遺伝モデル
パーソナリティの変化と健康の変化の関係性の検討を行う―潜在変化モデルを用いた2時点の縦断データの分析
縦断データの分類―決定木および構造方程式モデル決定木

著者等紹介

荘島宏二郎[ショウジマコウジロウ]
独立行政法人大学入試センター研究開発部准教授。早稲田大学大学院文学研究科単位取得満期退学(2004)。博士(工学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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