内容説明
近現代ドイツを舞台に、マクロ社会史とミクロ社会史が交錯する中間領域の歴史=メゾ社会史の構築を目指す、二人の社会史家の格闘と対話の記録。
目次
第1部 社会史への道(社会と国家;権力と民衆)
第2部 現代社会への歴史経路(初期工業化の時代;現代社会の起点;二〇世紀前半のドイツ社会とナチズム;高度経済成長の時代)
第3部 歴史・現在・未来―メゾ社会史の目指すもの(権力と民衆;社会=国家を超えて)
著者等紹介
川越修[カワゴエオサム]
1947年生まれ。一橋大学大学院社会学研究科博士課程中退。現在、同志社大学経済学部教授。社会経済史学専攻
矢野久[ヤノヒサシ]
1950年生まれ。ボーフム・ルール大学社会科学部博士号取得。現在、慶應義塾大学経済学部教授。社会史専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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うえ
3
川越「私が留学していた時期はちょうどヴェーラーの『ドイツ帝国1871-1918』が出版されるとともに、彼を中心とした新しい歴史雑誌『歴史と社会』が創刊され、ドイツの歴史学会に大きな変化が起き始めた時期と重なっていました。私自身は日本でいうとかつての講座派の議論や大塚史学の議論と通じるところがある、というか日本の歴史家たちがそう受け止めたこの新潮流にはあまり大きな関心を抱きませんでしたが、ドイツ近現代社会の歴史研究をめぐる熱気が、私の最初の本の起爆剤となったことは確かです」二人の社会史家の対話だがやや地味か2020/05/28
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実のところナチスは脆弱だったのに、世の中がホロコーストやヒトラーばっかり推しすぎていて、ダメってことらしい2017/01/30