イスラミック・ツーリズムの勃興―宗教の観光資源化

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  • サイズ A5判/ページ数 244p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784779510052
  • NDC分類 689.227
  • Cコード C3036

内容説明

行先は“聖地”か“観光地”か。相反する価値観を孕んだ「宗教」と「観光」はいかに結びついたのか。イスラミック・ツーリズムを巡る思想的系譜と市場形成を、宗教観光の発展を通じて明らかにする。

目次

イスラームとツーリズムをめぐる分断と架橋をめぐって
第1部 イスラミック・ツーリズムにおける宗教市場―宗教の観光資源化をめぐる力学(イスラミック・ツーリズムにおける観光資源化―宗教観光の商品化・市場・コミットメントをめぐって)
第2部 シリア・シーア派参詣地の成立と発展(シリア・シーア派参詣地の形成―コミュニティの宗派資源をめぐって;宗派資源から政治資源へ―バアス党体制下におけるシリア・シーア派参詣地;ヒエラルキーからネットワーク・ガバナンスへ―シリア観光戦略のなかのシーア派参詣地)
第3部 宗教観光としてのシリア・シーア派参詣(産業化するシリア・シーア派参詣―イスラーム旅行会社が創り出す宗教観光産業の秩序;排除する空間から包摂する場へ―宗教景観における分断と共有;儀礼か、パフォーマンスか―シリア・シーア派参詣地における宗教実践)
第4部 イスラミック・ツーリズムの勃興―宗教の観光資源化(イスラームを再定式化する―宗教観光からイスラミック・ツーリズムへ)
イスラミック・ツーリズム研究の新たな地平へ

著者等紹介

安田慎[ヤスダシン]
2007年上智大学文学部史学科卒業。2012年京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科修了。博士(地域研究)。現在、帝京大学経済学部観光経営学科講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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BsBs

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イスラームについて知りたかったので、読んだのだが、終始コレジャナイ感。まあ私が悪い。イスラーム諸国は特にアメリカに対する不信感が強く、グローバル化に対して強く反発してきた(が、少しずつ受け入れざるを得なくなりつつある)、というのがこれまでの認識だったが、この本を読んでそれは大きな誤りであることに気づいた。実際にはイスラーム諸国は、したたかに独自の文化と折り合いをつけていたのだ。これは驚きだった。最後に少し触れられているが、パルミラ遺跡の破壊に代表されるようにISISによる文化財の破壊行為が目立つ。2016/07/12

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