内容説明
行先は“聖地”か“観光地”か。相反する価値観を孕んだ「宗教」と「観光」はいかに結びついたのか。イスラミック・ツーリズムを巡る思想的系譜と市場形成を、宗教観光の発展を通じて明らかにする。
目次
イスラームとツーリズムをめぐる分断と架橋をめぐって
第1部 イスラミック・ツーリズムにおける宗教市場―宗教の観光資源化をめぐる力学(イスラミック・ツーリズムにおける観光資源化―宗教観光の商品化・市場・コミットメントをめぐって)
第2部 シリア・シーア派参詣地の成立と発展(シリア・シーア派参詣地の形成―コミュニティの宗派資源をめぐって;宗派資源から政治資源へ―バアス党体制下におけるシリア・シーア派参詣地;ヒエラルキーからネットワーク・ガバナンスへ―シリア観光戦略のなかのシーア派参詣地)
第3部 宗教観光としてのシリア・シーア派参詣(産業化するシリア・シーア派参詣―イスラーム旅行会社が創り出す宗教観光産業の秩序;排除する空間から包摂する場へ―宗教景観における分断と共有;儀礼か、パフォーマンスか―シリア・シーア派参詣地における宗教実践)
第4部 イスラミック・ツーリズムの勃興―宗教の観光資源化(イスラームを再定式化する―宗教観光からイスラミック・ツーリズムへ)
イスラミック・ツーリズム研究の新たな地平へ
著者等紹介
安田慎[ヤスダシン]
2007年上智大学文学部史学科卒業。2012年京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科修了。博士(地域研究)。現在、帝京大学経済学部観光経営学科講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
BsBs
-
- 和書
- 日本合戦譚 文春文庫