内容説明
日本を代表するリベラリスト、井上達夫の法哲学世界を、著書別・キーワード別に解説。その全体像を明らかにする。
目次
第1部(『規範と法命題』―行方を訊ねて;『共生の作法』―円環の潤い;『他者への自由』と共和主義の自由 ほか)
第2部(分配的正義;リバタリアニズム;フェミニズム ほか)
第3部 対談:外部から見た井上/法哲学(ポストモダンのあとの時代に;『共生の作法』の衝撃;二重の基準批判のインパクト ほか)
著者等紹介
瀧川裕英[タキカワヒロヒデ]
立教大学法学部教授(法哲学)。1970年生まれ。東京大学法学部卒
大屋雄裕[オオヤタケヒロ]
名古屋大学大学院法学研究科教授(法哲学)。1974年生まれ。東京大学法学部卒
谷口功一[タニグチコウイチ]
首都大学東京都市教養学部法学系准教授(法哲学)。1973年生まれ。東京大学法学部卒、同大学院法学政治学研究科博士課程単位取得退学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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- 評価
新学術間接経費本棚
感想・レビュー
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Haruka Fukuhara
9
こんな本が出版されているとは・・・内容はやっぱり着いていけなかったけど日本の出版界もまだまだ元気なのでは。2017/08/12
あつなか
1
井上著書を読んでいく中で逞しすぎるのではないかという点については現実認識というより正義同様一種の理念型なのだということで納得。 筆者ごとにクオリティの差が激しい。また、批判という体裁をとりながらも論者の立場が不分明であり、単なる揚げ足取りの感想に過ぎないものもある。 恣意的に抽出した部分的問題を個別に取り扱うのではなく、世界正義論で井上教授が試みたように連なる問題群を包括的に一定の視座から論じなければならない。 巻末の鼎談は読み物としてとても面白い。
check mate
1
冒頭の安藤論文のテンションが続くのかと思いきや、そんなことはなかった。でも大屋先生と谷口先生はさすがやなと。2017/07/20