「シリーズ」メディアの未来<br> メディア・コンテンツ論

個数:

「シリーズ」メディアの未来
メディア・コンテンツ論

  • 提携先に2冊在庫がございます。(2024年04月26日 13時03分現在)
    通常、5~7日程度で出荷されます。
    ※納期遅延や、在庫切れで解約させていただく場合もございます。
    ※1回のご注文は10冊までとなります
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【出荷予定日】
    通常、5~7日程度で出荷されます。

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ B6判/ページ数 261p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784779509728
  • NDC分類 361.45
  • Cコード C1030

出版社内容情報

現代社会に遍在し氾濫するメディア・コンテンツを理論的、実務的視点から多角的に読み解く。

第1章 メディアの発達と新たなメディア・コンテンツ論:現実・情報・虚構空間を横断した分析の必要性(岡本 健)

1 メディア・コンテンツとは何か

2 メディアの発達とコンテンツ

3 「メディア・コンテンツ論」の必要性

4 メディア・コンテンツとさまざまな越境

5 本書のメディア・コンテンツ論



第2章 アニメはどこから作られるのか:変わる原作の生まれ方(柿崎俊道)

1 はじめに 

2 オリジナルアニメはギャンブルか? 

3 社員プロデューサーの力 

4 アニメの中心は原作付き 

5  デジタル化,ネットワーク化により「原作」の生まれ方が変わるかもしれない



第3章 メディア・コンテンツと著作権:「よき人生」のための「文化コモンズ論」「かかわり主義」(山田奨治)

1 メディア・コンテンツの「消費」が変わった 

2 「グッズ」から「グッド・ライフ」へ  

3 文化コモンズ論の可能性 

4 著作権を変える力 



第4章 コンテンツ論の新たな展開:「コンテンツ= 中身」論の限界と間コンテンツ性(井手口彰典)

1 コンテンツ=中身という前提/限定 

2 現象としての〈恋チュン〉

3 同人文化と二次創作

4 要素の共有/非共有

5 「お題」という可能性

6 まとめ:「間コンテンツ性」への着目



第?部 メディア・コンテンツ分析の視角

第5章 グローバル化の中のコンテンツ文化を考える:雑誌『Tarzan』に見る男性身体のイメージとその変容(岡井崇之)

1  メディア・コンテンツ分析という視点

2  グローバル化のなかの雑誌コンテンツ

3  メディア・コンテンツで「男性身体」はどのように表象されてきたの

か?

4 『Tarzan』は男性身体をどのように描いてきたのか?

5 結論にかえて



第6章 「ゾンビ」と人間・文化・社会:「他者」との関係性に注目して(岡本 健)

1 ゾンビ文化の拡がり 

2 ゾンビ・コンテンツの誕生 

3 ゾンビ・コンテンツの展開 

4 ゾンビと「他者」 



第7章 「魔法少女」アニメからジェンダーを読み解く:「魔」と「少女」が交わるとき(須川亜紀子)

1 はじめに:コンテンツとしての「魔法少女」

2 日本のアニメーションにおける主人公

3 魔と魔女と少女

4 「 魔」と女性と少女

5 『 魔法使いサリー』と『ひみつのアッコちゃん』:プロトタイプの確立

6 『 魔女っ子メグちゃん』と『魔法の天使クリィミーマミ』へ:リブから「女の時代」

7 1990 年代『セーラームーン』の衝撃:恋も仕事も

8 2000 年代以降の深夜アニメにおける「魔法少女」再考 

9 まとめ



第8章 家族の視点から「J ホラー」を読み解く:変容する家族,メディア,恐怖(レーナ・エーロライネン)

1 J ホラーとはなにか

2 家族構造の歴史

3 変化する母親,子ども,父親

4 伝染する「恐怖」と居場所



第9章 コンテンツ分析の視角としての「フォルム論」:推理小説,あるいは近代社会の自己意識をめぐる物語(遠藤英樹)

1 はじめに

2 推理小説の歴史

3 推理小説の定義

4 マルクスの「価値形態論」

5 フォルムの再帰的叙述

6 む す び



第?部 メディア・コンテンツと社会の関係性

第10章 グローバルな社会におけるメディア・コンテンツ:マレーシアと日本におけるインターネットとジャーナリズム(前田至剛)

1 社会に規定されるネット利用 

2 ネットユーザーの違い:日本・マレーシア比較

3 マレーシア経済とネットの関わり 

4 マレーシア政治とネットの関わり 

5 マレーシアの政治風土 

6 マレーシアジャーナリズムとメディア

7 ネットを「自由」にした社会的条件 

8 社会的に規定されるネット上のコンテンツ



第11章 コンテンツの国際的・地域的展開:スーパー戦隊シリーズのフォーマットとナラティブの関係(平 侑子)

1 はじめに:コンテンツとしての「スーパー戦隊シリーズ」

2 コンテンツの構成要素:フォーマットとナラティブ

3  コンテンツの海外展開:スーパー戦隊シリーズからパワーレンジャー・シリーズへ 

4 日本における展開

5 まとめ:より大胆なコンテンツの展開へ



第12章 コンテンツビジネスの新たなあり方:アニメ番組の制作と二次利用を中心に(増本貴士)

1 はじめに

2 アニメ番組の制作資金

3 アニメ番組の著作権

4 おわりに



第13章 コンテンツの「消費」の仕方と地域との出会い:「コスプレ」というコンテンツ文化(鎗水孝太)

1 はじめに

2 「コスプレ」という文化的実践

3 コスプレ・ツーリズム 

4 おわりに 



第14章 コンテンツツーリズムというアプローチ:アニメコンテンツと地域社会をめぐる新たな潮流とその特性から( 山村高淑)

1  コンテンツツーリズムの政策論:国家政策におけるコンテンツツーリズムの位置づけ

2 アニメ・コンテンツツーリズムの展開経緯

3 アニメ・コンテンツツーリズムの特性

4  コンテンツツーリズムのステイクホルダー論:まとめにかえて



おわりに コンテンツ論を越境するコンテンツ論へ(遠藤英樹)

岡本 健[オカモト タケシ]
奈良県立大学准教授

遠藤 英樹[エンドウ ヒデキ]
1963年生まれ。関西学院大学社会学部卒業、同大学院社会学研究科後期博士課程単位取得退学。社会学修士。現在、立命館大学文学部教授。観光社会学・現代文化論専攻。『ガイドブック的! 観光社会学の歩き方』(春風社、2007年)、『現代文化論』(ミネ ルヴァ書房、2011年)、『メディア文化論』(編著、ナカニシヤ出版、2013年)、他。

内容説明

現代社会に遍在し、氾濫するメディア・コンテンツを理論的、実務的視点から多角的に読み解く。

目次

第1部 メディアの変遷とコンテンツのあり方(メディアの発達と新たなメディア・コンテンツ論―現実・情報・虚構空間を横断した分析の必要性;アニメはどこから作られるのか―変わる原作の生まれ方;メディア・コンテンツと著作権―「よき人生」のための「文化コモンズ論」「かかわり主義」;コンテンツ論の新たな展開―「コンテンツ=中身」論の限界と間コンテンツ性)
第2部 メディア・コンテンツ分析の視角(グローバル化の中のコンテンツ文化を考える―雑誌『Tarzan』に見る男性身体のイメージとその変容;「ゾンビ」と人間・文化・社会―「他者」との関係性に注目して;「魔法少女」アニメからジェンダーを読み解く―「魔」と「少女」が交わるとき;家族の視点から「Jホラー」を読み解く―変容する家族、メディア、恐怖;コンテンツ分析の視角としての「フォルム論」―推理小説、あるいは近代社会の自己意識をめぐる物語)
第3部 メディア・コンテンツと社会の関係性(グローバルな社会におけるメディア・コンテンツ―マレーシアと日本におけるインターネットとジャーナリズム;コンテンツの国際的・地域的展開―スーパー戦隊シリーズのフォーマットとナラティブの関係;コンテンツビジネスの新たなあり方―アニメ番組の制作と二次利用を中心に;コンテンツの「消費」の仕方と地域との出会い―「コスプレ」というコンテンツ文化;コンテンツツーリズムというアプローチ―アニメコンテンツと地域社会をめぐる新たな潮流とその特性から)

著者等紹介

岡本健[オカモトタケシ]
奈良県立大学准教授

遠藤英樹[エンドウヒデキ]
立命館大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆえじん

2
やはり読者の少ない、シリーズ『メディアの未来』の8作目.第一部は「メディアの変遷とコンテンツのあり方」で東浩紀読者のぼくとしては、少し物足りない内容.第二部は「メディア・コンテンツ分析の視角」で、アカデミックなコンテンツ批評が分かる.第5章の雑誌Tarzan論と推理小説からコンテンツの構造=フォルムの分析の重要性を説く第9章が面白い.第三部は「メディア・コンテンツと社会の関係性」で戦隊者モノ論がよいが、第三部後半は国の政策への批判的視野に欠いていて、クールジャパンそのまま推してて大丈夫すかねと思ったり.2018/12/12

1
本書は2016年6月に上梓された。シリーズ「メディアの未来」第6番。15本の論考が載せられており、それぞれ多様な話題を扱っている。編者の岡本健が観光学者であることもあり、コンテンツツーリズム等の観光学の論考が多い。著作権法や文学理論、ジェンダー論、実証研究など様々である。二次創作論(現代日本の間テクスト性研究)としては稀有であるため必携の書である。2024/01/17

1
メディアを通して衆人の目に入るコンテンツは、単体で価値として存在する訳ではなく、社会の「現実」と「虚構」の受け止め方によってその形を成す。本書で取り上げられる論文の中では、推理小説が自己の再帰性を表象するという指摘は興味深かった。近代における「自分は何者なのか?」という問いは、設定のフォルム(形式)が再帰的に叙述される推理小説の内実であると筆者は指摘する。受け手はコンテンツに対して自分を反映し、またコンテンツからも自己への反映を受けるのであろう。コンテンツがフォルムを形成する。逆もまた然りということか。2019/05/27

センケイ (線形)

1
総まとめの少なさだけが惜しいけれどもどの個別の議論も深く、現時点ではここでしか読めない話題も多そうである。特にアニメの委員会方式や、戦隊を通じた「フォーマット」の議論などはかなり理解しやすく素描されており、事実・概念としても、得られるものが大きい情報だ。コンテンツに対する議論としても、こうした本で接触しなければ(フォーマットや社会への影響といった周辺的な議論を一度無視した)プロトタイプな話題に意識が行ってしまうため、そうした偏見をほどいてくれる点でもありがたい一冊であった。2017/12/19

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/11060931
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。