目次
第1部 ゼミの変遷(黎明期;発展期;再構築期;充実期;成熟期そして今日)
第2部 ゼミでの学びの日常性(出会い;ブラザー&シスターの成立;卒論の深化とゼミ発表;別れ;ゼミでの学びのモデルと文化の継承・断絶)
著者等紹介
田中俊也[タナカトシヤ]
関西大学文学部教授/関西大学教育開発支援センター長。1981年名古屋大学大学院教育学研究科修士課程後期課程修了、博士(心理学)。専門は教育心理学・認知心理学
山田嘉徳[ヤマダヨシノリ]
関西大学教育推進部特任助教。2013年関西大学大学院心理学研究科修士課程後期課程修了、博士(心理学)。専門は教育心理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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壱萬参仟縁
32
私が大学教授になれたなら、民主的なゼミをつくりたい。そして、学生と同じ立場(手弁当の読書会)を取りたいと思う。仕事として、有償と無償とあるが、どちらもやればいいと思っている。大学のためには奉職というが、学生のためなら無償でもよい。学習は心理学では経験による比較的永続的な行動変容と定義される。教授前提の対語としての学習に意味が矮小化される(95頁)。ゼミの歴史書の位置づけができる、継続は力のゼミ運営。内輪話が多いとはいえ、他の大学のゼミや、いろいろな学部のゼミはどんなのかと思った。2015/08/15
紫苑@低浮上
6
図書館で偶然見つけて。「はじめに」での「ゼミでの学びの姿が知りたい場合にはまず第Ⅱ部から」との勧めに従ってそちらから読んだ。著者が教鞭を執る関西大学文学部心理学専修のゼミの様子や、3年次のゼミ開始から卒論を仕上げるまでの流れが、学生達の生の言葉などもまじえた文章でとても具体的に分かった。教授者から与えられた“課題”を解決する“学習”と、自分の内側から生まれる“問題”を主体的に解決する過程そのものである“学び”との違い。第Ⅰ部は、著者の四半世紀のゼミ運営の歴史がメイン。大学入学前に読めてよかった。2015/11/19
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