内容説明
環境、人権、移民、安全保障。EUの対外的な規範パワーはいかにして形成されるのか。国際規範を構築するEU、そのメカニズムに迫る。
目次
規範のための政治、政治のための規範―政体EUの対外行動をどうみるか
第1部 規範政治の基礎論(コンストラクティヴィズムのヨーロッパ統合研究;EUは『規範パワー』か?;域外からみた規範パワーとしてのEU―その研究方法の再検討)
第2部 規範政治の域内基盤(初代EU“大統領”ファンロンパイの合意型リーダーシップとその変容―大海に飛び出した井の中の蛙;ユーロ政党とEUの価値規範;規範政治とEU市民社会)
第3部 対外関係の規範政治(EUによる対外的な規範普及のための手段と成功条件―EU新規加盟と欧州近隣政策;グローバリゼーションを管理せよ―規範を志向するEUの通商政策;EUの通商政策を通じた動物福祉の普及―動物福祉の「すすめ」か「押しつけ」か?;石炭を諦めない―EU気候変動規範に対するポーランドの挑戦;非EU市民の受け入れ方―EU移民統合政策が進める第三国民の同化と排除;コカイン、ヘロインを撲滅せよ―国際組織犯罪と闘うEU;アメリカの譲歩とEUの妥協―国際刑事裁判所(ICC)とEUの規範政治
EUの文民的危機管理政策―ソーセージとEUの文民的危機管理政策がどう作られるかを知る人は、もはやぐっすりと眠ることはできない)
著者等紹介
臼井陽一郎[ウスイヨウイチロウ]
1965年生まれ。早稲田大学社会科学部卒業、同大学院経済学研究科博士課程単位取得退学、英国・リーズ大学大学院法学研究科論文修士課程修了。現在、新潟国際情報大学国際学部教授。EU政治専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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