東京藝大物語

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  • サイズ B6判/ページ数 213p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062194785
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

東京藝術大学に赴任した語り部が、そこで目にしたものは! 脳科学者として知られる著者が自身の体験を元に描く「100%青春小説」

明日のアーティストを目指し、全国から才能が集う「東京藝術大学」。講師として赴任した語り部が、そこで目にしたものは!?
赤ら顔でへらへらと近づいてくる「ジャガー」、鳩のように首を動かしながらポツポツと話す「ハッスン」、突然よくわからない行動を起こし、全身で芸術論を戦わせる「杉ちゃん」……。こいつらいったい何なんだ!? 
藝大を出ても、アーティストとして成功できるのは10年に1人といわれる世界で、何者かであろうとあがく学生たちとの交流を、あたたかな眼差しで綴る。
芸術に生きるようとする人たちの葛藤と不器用な戦い。読者に明日の元気をくれる、生の賛歌とも呼ぶべき、「100%の青春小説!」

【著者紹介】
茂木健一郎
もぎけんいちろう 一九六二年一〇月二〇日、東京生まれ。東京大学理学部、法学部卒業後、東京大学大学院理学系研究科物理学専攻課程修了。理学博士。理化学研究所、ケンブリッジ大学を経て、ソニーコンピュータサイエンス研究所シニアリサーチャー。東京大学、大阪大学、早稲田大学非常勤講師。専門は脳科学、認知科学。
「クオリア」(感覚の持つ質感)をキーワードとして脳と心の関係を研究するとともに、文芸評論、美術評論にも取り組んでいる。
二〇〇五年、『脳と仮想』で、第四回小林秀雄賞を、二〇〇九年、『今、ここからすべての場所へ』で第12回桑原武夫学芸賞を受賞。
その他の著書に、『クオリア降臨』(文藝春秋)、『ひらめき脳』(新潮新書)、『「赤毛のアン」に学ぶ幸福になる方法』『セレンディピティの時代 偶然の幸運に出会う方法』(ともに講談社文庫)などがある。

内容説明

明日のアーティストを目指し、才能が集う「東京藝術大学」。講師として赴任した語り手が、そこで目にしたものは!?いつも赤ら顔をてかてかさせているジャガー。鳩のように首を動かしながら、ぎこちなく喋るハト沼。突如として全身で芸術を語り、狂乱する杉ちゃん。藝大を出ても、成功するのは十年に一人といわれる世界で、何者かであろうとあがく学生たち。ヘンタイにはなれても、テンサイにはなれない!?芸術を夢見て生きる学生たちの葛藤と不器用な闘い。著者が講師として五年間を過ごした東京藝術大学を舞台に、彼らが日夜起こす事件に驚きながら、共に生きた時間をあたたかな眼差しで綴る「120%の青春小説」。

著者等紹介

茂木健一郎[モギケンイチロウ]
1962年10月20日、東京生まれ。東京大学理学部、法学部卒業後、東京大学大学院理学系研究科物理学専攻課程修了。理学博士。理化学研究所、ケンブリッジ大学を経て、ソニーコンピュータサイエンス研究所シニアリサーチャー。東京大学、大阪大学、早稲田大学非常勤講師。2002年から2007年まで、東京藝術大学で非常勤講師として講義を担当した。専門は脳科学、認知科学。「クオリア」(感覚の持つ質感)をキーワードとして脳と心の関係を研究するとともに、文芸評論、美術評論にも取り組んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みかん🍊

87
これは小説?ノンフィクション?東京芸大の講師として訪れた主人公と芸術に関しての熱い議論をしたり、飲み会をそたり、奇抜な行動をしたり、奇人変人の学生達との1年、倍率30~50倍の難関芸大で何浪もするのがたり前だが、偏差値のない世界、しかし難関を乗り越え合格しても絵で食べて行けるのは一握りの厳しいアートの世界である。ゲストの講義も良かった「この世界が薄皮1つぺりっとはがすと全然違う物がある、それをか画かないと。」クオリア原理主義も奥深く科学と芸術が似ている所がある、芸術の島、直島にも行ってみたくなりました。2015/10/01

harass

80
内容が気になり借りる。東京藝術大学に非常勤講師として勤めた著者の小説風エッセイ。強い個性の学生たちとの交流。表現者としての自負と才能を持つ選ばれた学生、「数年に一人」でればいいとされるアーティストの卵たちを軽くノスタルジックに描く。卒業制作の課題で、みなが圧倒される松井冬子という学生の作品がでてくるが、ネットで調べるとあああの人かと驚いた。ほかにも著者が呼んだ、ゲスト講師の現役の芸術家など初耳の人も多く、自分の不勉強を思い知らされた。文庫あり。2019/01/09

Hitoshi Mita

65
藝大受験をしたのはもう、何年も昔の事だ。ご多聞にもれず僕も浪人組(笑)あの頃の事を思い出しながら楽しく読ませて貰った。大浦食堂は今の様な綺麗な建物ではなかった(笑)あの頃は怖いもの知らずで、しかも学生という責任も何にもない、中途半端な時間だったが、学生それぞれはいっぱしの作家気取りだったように思うし、それで無くてはダメなのだろう。しかし、社会に出てみると、あの中途半端な立ち位置の時間のなんて甘い時間だったのだろうと思わずにはいられない。あの頃に戻れるならと誰しも思う事をふと思ってしまった。2015/08/16

kumicom

62
すいません!何の気なしに手に取って読み始めてしまったので、接し方がわかりませんでした!茂木さんのエッセイなの?それとも小説?あらすじには「100%の青春小説」と書いてあるけれども。最後まで読んでもクオリアは感じられませんでした。私にとって、芸術家って理解の範疇超えてるよ!どの学生さんもシュールすぎた。科学と芸術って対極のようでいて違うんですね。途中で出てきた、茂木さんの講義で『科学の反対は「無関心」』って話、2ページで完結させてたけれどもっと深く読みたい。これキッカケに科学に興味が持てるような気がする!2015/12/02

乱読亭AKIRA@晴釣雨読🎣

58
東京藝術大学で非常勤講師を勤めたこともある茂木健一郎さんが、藝大生を登場人物に置いて描いた青春小説。最近、芸術に興味があるのと、ぶっ飛んだ変な人物が登場するのを期待して本書を手に取ったのですが、どちらの期待にも応えてくれる内容となっていました。少しだけ芸術の知識も身につけつつ、物語自体も藝大生らしい?個性的な人物がたくさん出てきて十分楽しめました。あの茂木さんが小説をと最初はびっくりもしましたが、新しいことに挑戦する大切さをいろいろなところで説いている茂木さんだから納得できました。茂木さんファンの人必見。2015/08/03

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