内容説明
平等権の解釈は、なぜ捩れてしまうのか?平等権の「中立的」解釈によって、救済が阻まれてしまう。アメリカでの判例を丹念に辿り、平等権の有効な保障を追求する。
目次
第1部 平等権の保障と財の再配分(第1部概説;最高裁判所と14条;実質的平等の理論)
第2部 アファーマティブ・アクションと平等保護のパラドクス(第2部概説;厳格審査への途;アファーマティブ・アクションと厳格審査;Adarand判決の影響とその後;高等教育の入学選考における人種的考慮の合憲性―Grutter判決;初等中等教育の就学指定等における人種的考慮の合憲性―PICS判決;厳格検査の運用の厳格化―Fisher判決;アファーマティブ・アクションを禁ずる州憲法修正の合憲性―Schuette判決;パラドクスからの脱却)
著者等紹介
吉田仁美[ヨシダヒトミ]
同志社大学大学院法学研究科博士後期課程退学。憲法学、アメリカ憲法学専攻。関東学院大学法学部教授、ニューヨーク州弁護士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。