内容説明
人間と動物を同じ地平で考えるとき、「心」と「社会」はどうみえるのか?人類学、霊長類学、認知科学、心理学など多様な分野を横断し、人と動物のかかわりに肉薄する待望の論集、第2巻!第1部には、擬人主義や、「心」をめぐる言説の実際を描き出す論文、そしてそういった現象自体をメタ的に考える議論が集められている。…第2部では、さまざまなレベルでの社会の構成のありさまが描かれるが、特徴的なのは、種をまたいだ社会についての分析がなされているということである。
目次
存在のもつれ
第1部 擬人主義と「心」(東アフリカ牧畜世界における擬人化/擬獣化;行動記述は「擬人主義」を免れ得るか?;真似の相互行為論―ゴール志向性から受け手志向性へ;他者を環境とともに理解する;こころというセオリー―あるいは、Theory of Mindふたたび)
第2部 社会を生成する(『ロボットと出会う』を創る―ロボット演劇のフィールドワーク;対他的な“ふるまい”としての粗放的飼育―トンガのブタをめぐる儀礼的相互行為;ムンディ・マキーナ(世界生成の機械)―イヌイトの知識から考える存在論と相互行為のダイナミクス
相互行為システムのコミュニケーション―ヒトと動物を繋ぎつつ隔てるもの)
著者等紹介
木村大治[キムラダイジ]
京都大学大学院理学研究科博士課程修了。理学博士。京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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